Love Letters
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「あなたは、女性のどんなところに惹かれるの?」
「大事なのは…波長かな。」
「例えば…どんな?」
「話し方、食事の仕方、相手との距離のとり方、
そういうものが自分としっくりくる女性がいい。」
彼曰く、私とは波長が合うらしいです。^^
あなたの行き付けのお店に連れて行ってくれました。
アットホームな雰囲気の割烹料理のお店です。
あなたは、事前に予約を入れてくれて、
私の好みの食材やお酒も
あらかじめリクエストしておいてくれました。
いつもは、あなたが、
会社帰りに一人で立ち寄ることが多いお店。
そんな時、あなたはいつもカウンターで
御主人とお喋りしながら、食事をしているようです。
「ここは、今まで誰も連れて来た事がないんだ。
小夜子が初めてだよ。(笑)」
あなたがそっと耳打ちしました。
初めて女性を連れて来たということで、
私達が食事をしている間、
ずっと御主人にからかわれっぱなしだったあなた。^^
「今日はやけに苛められるよなぁ。(笑)」
照れてるあなたの顔を見ているのが、
何故かとても嬉しかったのです。
運ばれて来るお料理の全てが美味しくて、
「美味しい!」を連発していた私。
「美味しそうに食事をする女性が好き。」という
あなたのタイプに
私は見事に当てはまった事でしょう。
あの日、
私達は、食事の前にベッドを共にしていました。
ホテルで熱く抱き合った後、
シャワーを浴びて、 夜の街へ出かけたのです。
ほんの少し前まで、
ベッドの上で乱れていた私。
それを知っているあなた。
きっと、二人とも
同じソープの香りがしたのではないでしょうか。
私達は、
お行儀良く、向かい合って食事をしました。
「お箸の持ち方、綺麗だね。」
身体の隅々まで見られてしまっているあなたに
そんな小さな事を誉められたのが嬉しくて、
と同時に、恥ずかしくて、
うつむいてばかりいた私に
あなたは気付いたでしょうか。
私もあなたと話をすることが好き。
一緒に美味しいものを食べることが好き。
「小夜子って、俺の理想かもしれない。
一緒にいると
楽しくて、
気持ちいいから。(笑)」
あなたは、ぽつりと言いました。
小夜子
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