Love Letters
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2003年03月03日(月) 惹かれる理由

 
 「あなたは、女性のどんなところに惹かれるの?」

 「大事なのは…波長かな。」

 「例えば…どんな?」

 「話し方、食事の仕方、相手との距離のとり方、

  そういうものが自分としっくりくる女性がいい。」



 彼曰く、私とは波長が合うらしいです。^^



 あなたの行き付けのお店に連れて行ってくれました。

 アットホームな雰囲気の割烹料理のお店です。

 あなたは、事前に予約を入れてくれて、

 私の好みの食材やお酒も

 あらかじめリクエストしておいてくれました。



 いつもは、あなたが、

 会社帰りに一人で立ち寄ることが多いお店。

 そんな時、あなたはいつもカウンターで

 御主人とお喋りしながら、食事をしているようです。



 「ここは、今まで誰も連れて来た事がないんだ。

  小夜子が初めてだよ。(笑)」

 あなたがそっと耳打ちしました。



 初めて女性を連れて来たということで、

 私達が食事をしている間、

 ずっと御主人にからかわれっぱなしだったあなた。^^


 「今日はやけに苛められるよなぁ。(笑)」


 照れてるあなたの顔を見ているのが、

 何故かとても嬉しかったのです。



 運ばれて来るお料理の全てが美味しくて、

 「美味しい!」を連発していた私。

 「美味しそうに食事をする女性が好き。」という

 あなたのタイプに

 私は見事に当てはまった事でしょう。



 あの日、

 私達は、食事の前にベッドを共にしていました。

 ホテルで熱く抱き合った後、

 シャワーを浴びて、
 
 夜の街へ出かけたのです。



 ほんの少し前まで、

 ベッドの上で乱れていた私。

 それを知っているあなた。

 きっと、二人とも

 同じソープの香りがしたのではないでしょうか。



 私達は、

 お行儀良く、向かい合って食事をしました。


 「お箸の持ち方、綺麗だね。」


 身体の隅々まで見られてしまっているあなたに

 そんな小さな事を誉められたのが嬉しくて、

 と同時に、恥ずかしくて、

 うつむいてばかりいた私に

 あなたは気付いたでしょうか。



 私もあなたと話をすることが好き。

 一緒に美味しいものを食べることが好き。



 「小夜子って、俺の理想かもしれない。

  一緒にいると

  楽しくて、

  気持ちいいから。(笑)」

 
 あなたは、ぽつりと言いました。
  


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小夜子

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