Love Letters
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2003年03月07日(金) 気になる存在


 「お母さん、好きな人出来た?(笑)」


 昨日、小学生の娘に聞かれた。^^

 お父さんと別れて暮らし始めて、

 もう、3年になる。

 母親と子供達だけの生活にも、だいぶ慣れて来た。



 まだ、胸も薄く、初潮も迎えていない娘だけれど、

 最近、クラスに気になる男の子がいるらしく、

 食卓ではよく、その子の名前が話題に上る。^^


 
 あなたと付き合い始めて、

 もうすぐ1年になる。

 娘はまだ、あなたに会ったことが無い。

 母親の「何でも相談できる大切な友達の一人」くらいに

 思っているらしい。

 娘にとって、あなたは、

 塾で習っている、算数や理科の難しい質問に答えてくれる

 親切な先生でもあったりする。^^



 母娘のせいか、

 私達は似ているところが多い。^^

 洋服の好みとか、好きな男のタイプとか、

 好きな映画とか音楽とか、

 本を読んだり、文章を書いたりすることが好きなところなど、

 数え上げたら切りが無い。



 「君は子供の話をしている時が、

  一番生き生きしてるね。(笑)」


 と、あなたに言われたことがある。

 恋人の前で、子供の話をするなんて

 無神経だと思う男性もいると思うけれど、

 あなたは、私が、子供達との生活の様子を話したりすると、

 「小夜子の家って本当に楽しそうだね。(笑)」と

 いつも面白がって聞いている。^^



 以前、

 某人気日記作家さんが、日記の中に載せていた、

 恋人に送る質問状というものを

 あなたと交換したことがある。

 まず、愛する人の名前を書いて、

 その人に関する、30の質問に答えるというもの。

 「その人(あなたの愛する人)の好きな人は誰ですか?」

 という質問があって、

 私は、図々しく「私。^^」と答えたのに対して、

 あなたは、私の二人の子供の名前を書いた。



 私は、もう結婚はしない。

 仕事と家事に追われる忙しい日々ではあるけれど、

 現在の子供達との生活に十分過ぎるほど満足している。

 この現在の幸せがあるからこそ、

 あなたを愛せるのであって、

 この幸せのベースがなかったら、

 きっと、あなたのことも愛せなくなるような気がする。



 「出来れば、一緒に暮したい。」と

 あなたに言われたことがある。


 「もし、君が結婚する前に出会っていたら、

  俺のプロポーズを受けてくれた?」とも。


  
 だけど、わからない…と思う。

 かつてのあなたと私が出会ったとして、

 二人が恋に落ちたかどうかはわからない。

 一度、結婚して、

 二人の子供を授かって、

 私は変わったと思う。

 守るべき、かけがえのない存在を

 神様に与えられて、私は、

 愛されるより愛することの喜びを知ったような気がする。

 愛されること、許されることばかりを望んでいた

 かつての我侭で幼い私に、

 あなたは惹かれただろうか…

 おそらく、答えはNOだろう。

 

 娘の質問の真意をあれこれ想像していたところへ、

 あなたから電話があった。

 「早紀ちゃん、理科のテストどうだった?(笑)」

 今度のデートの話よりも先に、娘の塾の話題。^^

 娘の通う、某大手進学塾は、

 科目ごと成績順に座席が並んでいる。^^;

 昨夜、あなたに、

 娘が、今回、国語がトップの成績で、

 最前列の真中の席になったと報告したばかり…

 どうやら、いつもあなたに質問ばかりしている

 超苦手な理科の方を心配してくれたみたい。



 最近、あなたも娘も

 お互いが気になる存在になりつつあるのかな。



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小夜子

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