Love Letters
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2006年08月18日(金) 久しぶりのデート


 前回あなたに会ったのは

 病院でだったから、

 三月の初め以来の久しぶりのデートでした。



 会うとすぐに、

 照りつける太陽の日差しから逃げるように

 あなたの車の中へ乗り込みました。



 二時間ほどのドライブで着いたのは

 今回で二度目の温泉宿。

 チェックインが済むと

 すぐに浴衣に着替えて家族風呂へ行きました。



 あなたと一緒にお風呂に入るのも久しぶりだから

 私は恥ずかしかったのだけれど、

 あなたは気にする様子もなく。(笑)

 さらっと汗を流す程度にお湯に浸かり、

 冷房の効いた涼しいお部屋に戻りました。




 「夕食前に出かけようか。」

 
 しばらくお部屋で休んでいると

 あなたが言いました。


 「ご飯食べてからじゃ駄目かな?」


 もう少しのんびりしていたかった私が聞くと、 




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 もしまたその温泉街を訪れることがあったら

 買ってくれるとあなたが約束していたものがあったのです。

 

 細い坂道には

 小さなお土産屋さんが軒を並べています。

 まだ黄昏前だというのに

 既に幾つかのお店は閉まっていました。

 
 「確かこのお店だったよね。」


 あなたは去年二人で来たその場所を

 はっきり憶えていました。



0574 W.S.R

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小夜子

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