夕方、おじいちゃんとおばあちゃんが来て お父さんと 居間で大人だけで話をしてた
とちゅう姉ちゃんだけが呼ばれて行き 次はぼくかなと思いながら待ってた
姉ちゃんが戻ってきて 「なんの話?」と聞いたら うーん、うん… と言って、台所の方へ歩いてく
ぼくもなんとなく付いてくと 姉ちゃんは 冷蔵庫をあけて閉めてあけて閉めてまた開けて マーガリンを移動させて プリンの賞味期限をみて元にもどして それから牛乳を手にとって振りかえり ぼくに「飲む?」と聞いた
わたしも飲もうかな、と言って 姉ちゃんは棚からマグカップをだしてきた ホットミルクなんかよりそのままがいいのに…
ぼくが三杯目をコップに注いでたら 姉ちゃんがビローンとしたのをこっちにつきだして 「食べる?」と言った ぼくがそれを噛みしめて「うおー」と喜んでると 「やだぁ、そんなもの」と言って イヤそうに可笑しそうに笑った
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