ほっく。

2003年08月07日(木) アサキ・17  ほんの一瞬だった


あけられてしまった


ホチキスかピストルみたいなもので
ほんの一瞬だった

髪を耳にはさむ癖があるから
片耳だけにしてもらった


夜、その場所がジンジンして
なかなか眠れなかった


やわらかな暗闇のなかで目を泳がせ
枕カバーの端っこをつかむ

「わたしは、わたしだけど、もう」

点滅する痛みは
なにかの暗号のようで

「もう、わたしじゃないかもしれない…」


けれど、今のわたしには
とても解読できそうになかった





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