アサキは生まれたばかりの動物みたいにゆっくりと目をひらいたわたしがのぞきこむとアサキの目のなかの目もひらきそこには 青い風が映っていた「誰ですか」 と、アサキ「誰でもないです」 と、わたし真顔でみつめ合いつぎの瞬間ふたり同時にふきだした