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 忘れてはいけないこと。

今朝の新聞記事に、熱帯雨林材を使用しないようにと求めるマレーシアの原住民族が来日しているという記事。熱帯雨林の伐採によって森にある彼らの食料や生活資材、薬草が減少し、河川の汚染で疫病が蔓延しているらしい。
毎日何気なく、たくさんのものを使い捨てて、暮らしていることを改めて思った。汚れたものを拭くだけのティッシュペーパー、便利さのためにプラスチックで細かく包装されたたくさんのものたち、循環しない私たちの生活。
スーパーで買い物をしているときに、そこにある全てのものがすぐにゴミとして捨てられるだけのプラスチックの山に見えて、圧倒されたことがある。私たちは普段目の前にあるものしか見ていないしはっきり言ってそうしていなければきっと多くの人は生きていられない。だけど、今、自分の目の前にあるもの一つ一つがどういう経路をたどり、どういう人々の手に携わって今の形になってここまで来ているのかとか、自分がいらなくなったあと、どこへいってどうなっていくのか、考えると怖くなる。どんなに頑張っても、とても地球に還るとは思えないものばかりだから。雑誌についてくるいらないCDロム、使い終わったペン、お菓子や文房具の入っていた袋、紙だって薬剤漬けで実は自然には還らない。
人間として現代に生きている、ということはどうしても自然とは相容れないものなんだろうか。一番大切なことってなんだろう、自分は何のために生きるべきなんだろう、やっぱり同じところに戻ってしまうけれどまだ答えは見つからない。自分にできる小さなことをほんの少しでも心がけることくらい。本当は、今の生活を捨てなくてはいけないんだろうか。社会を少しでも変えることはできるんだろうか。
今夜、友達と飲みに行く約束をしていて、とても楽しみにしていることもジレンマになってくる。大きな飲食店ほど、全てのものが工場で加工されて、添加物漬けになってプラスチック容器に小分けされて運んでこられている。手間とコストを省き安定した味を求めたチェーン店、安さと気楽さと引き換えに私たちが得たもの・・・。
答えは自分自身の中にしかない、そうわかってはいるけれど誰かに教えて欲しくなる。正しい道は何?私のするべきことは何?
戦争のニュースばかりが世界を駆け巡る毎日の中で、それでも、未来を信じていたい、子ども達にとって夢を見られる未来であって欲しいというのが一番の願いであることに変わりはありません。

↓もうひとつ、今朝の新聞より。
http://www.chunichi.co.jp/chn/index.shtml

2001年10月23日(火)
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