にっきちゃん。

2001年10月02日(火) 「マンガ喫茶あったかい・・・・・・」

つい先日、連絡をしたいことがあり、友達に
「今日の夜、電話してもいい?」
と聞いたところ、そのひとは飲み会があったらしく、夜の1時過ぎに終電で家に帰るから
1時過ぎになっちゃうけど、と言う事でした。
私はどうしてもその日、ソノヒトに話したいことがあったので、
待ってるから帰ったら連絡チョウダイ、とお願いして1時過ぎまで起きていることにしました。

そして1時くらい。
その人から電話があり、もう家にいるのかと思ったら駅の地下道にいるというではありませんか。
どういうこと?、と聞くと、


終電に乗っていたら突然ものすごく気持ち悪くなり、このまま乗っていたら吐いてしまう、と
途中下車してしまったそうです。

その電車は終電だから、当然もう、電車は来ない。
その人の帰る術は絶たれてしまったわけです。


夜中の一時の、駅の地下道。
そして、電話でそう言うその人は話すのもつらそうで、息も切れ切れ、
動くことすら吐き気を誘い、どうにもこうにもブルドック状態で。


電車で行ったらそのひとの家まであと、2,30分くらい。
家に電話してむかえに来てもらいな、と言っても
「家に迷惑かけるから絶対それはしない」と言いきるソノヒト。


4時半の始発まであと3時間、そこで過ごし、始発で・・・・・・
というから、帰るのかと思いきや、
明日朝から用事があるところへちょっと早いけどそのまま向かう、という。






真夜中の治安のよくない駅の地下道でたった一人、気持ち悪くて身動き取れず、
階段で座っているソノヒト。


もう、私は心配で心配でどうしようもありません。

吐いたら楽になるから吐け!といっても
「吐く」ということがどうしてもイヤらしく、ヤダヤダといいはります。



そして、心配で心配でどうしようもなく・・・・・・電話も切るに切れず、というキモチでしたが、
ソノヒトは喋るのもつらそうなので、切ることにしました。


切っても心配で心配でどうしようもありません。
寝ようと思っていたけれど、眠れるわけもなく、
どうしても話したいことがあったけど、そんなことはもう、今はどうでもよく、



はぁぁ・・・・・・。
としか、いいようがなく・・・・・・。





ヤバイ人に襲われるんじゃないか・・・・・・
飲みすぎってわけでもないのにそんなにキモチワルイなんて、
なにか、大変な病気なんじゃないか・・・・・・
一人でつらくて、真夜中で、まわりは誰も助けてくれる人なんているわけもなく、
ヤバイ人もいそうな所で



ひとりぼっちでうんうん唸っているその友達を思うと、
ホントに胸が張り裂けそうで、
ああ・・・・・・
今すぐにそこにいきたい、と思いました



ホントに車で行くことを考えました
でも、冷静になってみると、そこまでどんなに急いだって東名高速道路使ったって3時間は楽にかかります


それじゃぁ、始発がでちゃうじゃん・・・・・・




はぁ・・・・・・





それから。

しばらくすると、ソノヒトからメールが。


吐いたら、少し楽になった。今からマンガ喫茶でも捜す、ということでした


ああーーー、吐いたんだ、楽になったんだ、マンガ喫茶捜す余裕も少しは出てきたんだ、
よかった・・・・・・と、ほっとしました。



そして、しばらくすると、またメールが。


「マンガ喫茶あった。あったかい・・・・・・。ここで始発まで時間潰すよ」


と。




それをよんで、ほっとすると同時に、
あ・・・・・・。


と。思いました。


「あったかい・・・・・・」
の文字。



私、なんだか自分が恥ずかしくなりました。恥ずかしくというか、情けない、というか・・・・・・



ソノヒトのつらさとか、苦しさとかを思って胸がしめつけられていた私だけど、
そうか、キモチワルイのや、一人ぼっちで夜中いること、そんな、わかっていることだけなんかじゃなく、
アナタの体は寒かったんだね、と・・・・・・。




寒いよ、っていわれれば寒いのか、ダイジョウブなんだろうか・・・・・・がんばれ、がんばれ!始発まで、あと○分、がんばれ!
って、思うことも、励ますことも、きっと、できる。


でも、ソノヒトは、別に意識して言わなかったなんてことはないだろうけど、
ただ、そのときたまたま私に「寒くて、つらいよ」ってことは、いわなかった。


だから、私、わかってなかった。気付いてなかった。


そうだよね、真夜中、駅の地下にいたら寒いに決まってる。
それだけでも、つらい。
さらに、それに体調の悪さや不安や、疲れや、いろんなものがある。



ああ・・・・・・



なんというかうまくいえないけど、やっぱり、自分を情けなく思いました。
バカ!!!なんで気付かなかったの!と。


その時、遠くにいた私は、実際暖かい服を貸してあげることも、背中をさすってあげることも、
そばにいて抱きしめてあげることもできないけど、


ソノヒトのつらさに、ちゃんと気付いてあげたかった。
わかりたかった。
心だけでも、そばにいたかった。


寒さにも気付いてあげられないなんて・・・・・・。
メールを読んで、とても後悔しました


悔しかったんです。
恥ずかしかったんです。

ごめんね、気付いてあげられなくて・・・・・・。
私、ダメだなぁ・・・・・・。

それに気付いて、心配で張り裂けそうな胸に、
また違う痛みが走りました。









なんだか、うまく書けなかたけれど、んーー・・・・・・
このことを書こう、と思いました。
この出来事を、忘れないためにも。
これからの、自分の成長のためにも。








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綾 [MAIL]

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