ちゃーむす日記
ちゃーむす



 郷土歌舞伎

無事終わりました。

今はやれやれ・・・です。


娘が出演するはずだったのが、私まで出演してしまった(別外題)今回の歌舞伎公演。
数回の練習を踏んでの本番は、思いのほか緊張も少なく、楽しささえもありました。
私たちの役柄はある意味喜劇っぽいので、皆さんにもわかりやすかったようです。
出番に笑っていただけ、光栄でした(^^)。
(観客の笑い声が快感でした〜)


初めての挑戦・・・。
鬘やどーらんは結婚式以来のこと。
お化けのように白く塗られ、紅をさした顔(爆)。
楽屋に尋ねてきた我が母(実母)は、この姿を見てげらげらと大笑い(−−;。
衣装を着せられきつく帯を締められ、さて出番です。

少々どきどきしながらも、これから始まろうとする事の次第に期待。
笑みさえこぼれます。

位置につき師匠の合図で幕が開きました。

(わお!!お客さん!!)

一番初めの台詞の次は私の台詞。
「ムカデのようないびきをかいてお店の邪魔。起こしていんでもらいましょ。」


舞台に立つと頭が真っ白になっちゃうかと思いきや、全然大丈夫でしたぁ(*^^*)。


その後数回台詞があり、私たちの出番その1は無事終わりました。

問題の第2出番。
平次と忠太に1人ずつ乳房をあらためられるという場面。
まずはおづつさん。
早口言葉で話します。この役者さんベテランの♂。上手すぎる演技です。
次はおたいさん。
魚ずくしの言葉で喋り捲ります。
これもまったくうまいのです。彼女、私の友達なんですが素人離れしています。かなり。。。

そして、私の番。おひろの登場です。
スケベな忠太が、平次に「自分も乳房あらためがしたい」といいます。
お稽古の時、忠太は私の胸には手を伸ばそうとはしませんでした。
が・・・。
本番は思いっきりきました(^^;。
からみがいつもより長いんです(^^;。
(オイオイ・・・忠太しゃん〜〜)

忠太「国はどこじゃ?」
おひろ「国は米の国、麦の国、ひえの国〜。あ、あ〜阿波の徳島で〜ととさんはお弓、かかさんは十郎兵衛〜」
忠太「そりゃさかさまじゃ!」
おひろ「そのさかさまに〜会いたさに〜折子いたしておりまする〜。」
忠太「していくつになるのじゃ?」
おひろ「13でござりまする〜〜〜〜」

これらの台詞、『傾城阿波の鳴門 順礼の場』のパロディー。


そして、私たちの場面は終わりました。

終わってしまえばなんと寂しいこと。


今回、この歌舞伎に挑戦してまたいろいろなことが見えました。

師匠の熱心な御指導。
役者たちの真剣なお稽古。
そして、何より大道具等の裏方の方々のご苦労。
すべてを支える歌舞伎保存会の役員の方々の心配り。

素敵な事だと思います。

1人でやることも大切だけど、こうして多勢で何かをやるのって素晴らしい。
そう思いました。

思いもよらなかった歌舞伎出演。
私の今年の「初体験」はこうして幕を閉じました。


毎度毎度、こんな嫁をフォローしてくれた義母に感謝。
家族に感謝感謝です。

この場をお借りして・・・。

皆様、おひねり御祝儀、御声援をありがとうございました!。<(_ _)>








2004年09月20日(月)
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