ちゃーむす日記
ちゃーむす



 共存

この村にもこの2,3日「熊目撃情報」が飛び交っている。

山中で見かけるならまだしも、人家のすぐ近くで目撃されている。

役場では「熊注意!」を有線放送で全村に流し、地元小中学校では子供たちに注意及び熊とであったときの対処を教える。
PTAでは急遽、『熊よけ鈴』を児童生徒1人ずつに配布することを決めた。

巷でも熊の話で持ちきり。


全国的な熊騒動。


山の中に食べ物が無いから里に下りるらしい。
人の話によると、熊は餌を求め一日30キロも歩いていくとか。

とどまらないそんな熊の事を『通り熊』ともいうらしい。



美濃加茂あたりでは罠にかかった熊が猟友会の手によって射殺されたと聞いた。




先日、茶屋の仕事の帰りに近所の田んぼに小さなイノシシを見つけた。
縞模様が無い所を見ると、『ウリ坊』よりちょっと大きい。
鼻先を地面につけ落穂を拾っている(食べている)。

刈り取られてもう1ヶ月もたつ田んぼ。
そんな所で無心に餌を探す。

考えてみればかわいそうなもの。

山に食べるものが無いからだろう。

私が見ているのも気づかずにひたすら鼻を下に向けて拾っている。

大きなダンプカーが通った。
音に驚き逃げ出した、イノシシ。


先週、小学生の娘が登校中、サルを見たと話してくれた。
スクールバスを待っているときに山から下りてきて道路を渡り橋を渡ってどこかへ行ったと。



ここらへんに出る熊はツキノワグマかな。

小熊もいるらしい。

冬に入ろうとするこの季節、おなかをもっとも満たしたいだろうね。
昔読んだ本では、熊は秋になるとおなかいっぱい餌を食べ、冬眠するって書いてあった。
そして、雪が解ける春、目覚める。


今年は、まだ青いそれも渋柿が、けものに食べられていた。



山のけものたちは、おなかをすかせているのか?




タヌキが車にひかれていた。
この村では珍しいことではない。


松茸を採りにいった山で、仲のよさそうなヤマドリのつがいを見た。


動物たちとの共存は無理なのかな。
仲良く暮らせないかな。

鉄砲に打たれたり、車にひかれたり・・・。
そんな目にあわず、同じ生き物、何とかうまくやっていけないかな。

動物たちの餌となる木の実や何かを集めて山にばら撒いたらどうだろう?
(無理だよなあ。。)




夜、見上げた空に浮かぶ月は『三日月』だった。

雲がかかって隠れたり姿を見せたり。。。


そういえば、ツキノワグマの胸の模様は三日月だ。


里に降りてしまった熊も、この月を見上げているのだろうか?





2004年10月18日(月)
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