LIFE IS COMIN'BACK
僕らを待つ こんなすてきなデイズ

2005年04月05日(火) 進路のこと

進路はずいぶん悩みました。
自分のQOLを最優先にするなら外科はやめたほうがいい。
「女医で外科医」を武器にするなら乳腺外科。
一般的な外科医を目指すなら消化管外科。
子供も見れて、臓器として多彩な小児外科。
これから需要が増える呼吸器外科。
急性期を見れる心臓外科。

で、肝胆膵外科。
間違いなく需要は減りつつあるし、
術後管理も大変だし、
なんで?なんで選んだの?
と、自問自答してもよくわからない。

ただ臓器としては一番興味あるところであることと、
最後まで心臓外科と悩んだのですが
長いこと肝癌で入退院を繰り返す人を見ていて
末期で、治らない患者さんを看取ってて、
精神的にも肉体的にもきついけど、私はこういう患者さんを診たい、
とふと思ったからです。

生まれたての赤ちゃんもいとおしいけれど
長いこと頑張って生きて、家族を築きあげて、
病気と闘っているご老人と、
その人の背景の人生を、
なんだかとてもいとおしく感じてしまうのです。

それと、
医者になってはじめて深く考えさせられた患者さんが
膵臓癌だったことも理由のひとつ。
(詳細は昔の日記を!)


実はまだ、「心臓外科にすればよかった!」
と悩んでるのも事実なのですが。
選んだからには頑張りたいと思います。
以上。


 <カコ  モクジ  ミライ >


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