進路はずいぶん悩みました。 自分のQOLを最優先にするなら外科はやめたほうがいい。 「女医で外科医」を武器にするなら乳腺外科。 一般的な外科医を目指すなら消化管外科。 子供も見れて、臓器として多彩な小児外科。 これから需要が増える呼吸器外科。 急性期を見れる心臓外科。
で、肝胆膵外科。 間違いなく需要は減りつつあるし、 術後管理も大変だし、 なんで?なんで選んだの? と、自問自答してもよくわからない。
ただ臓器としては一番興味あるところであることと、 最後まで心臓外科と悩んだのですが 長いこと肝癌で入退院を繰り返す人を見ていて 末期で、治らない患者さんを看取ってて、 精神的にも肉体的にもきついけど、私はこういう患者さんを診たい、 とふと思ったからです。
生まれたての赤ちゃんもいとおしいけれど 長いこと頑張って生きて、家族を築きあげて、 病気と闘っているご老人と、 その人の背景の人生を、 なんだかとてもいとおしく感じてしまうのです。
それと、 医者になってはじめて深く考えさせられた患者さんが 膵臓癌だったことも理由のひとつ。 (詳細は昔の日記を!)
実はまだ、「心臓外科にすればよかった!」 と悩んでるのも事実なのですが。 選んだからには頑張りたいと思います。 以上。
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