今夜も(ノ`´)ノミ┻┻ 

2003年09月20日(土) ■「西へむかう女」

同じ芝居を同じ時期に違う女優と演出での公演。
脚本が岩松了(私はどちらかというと、あれなんすけど)
そして、主人公ハル、三軒茶屋の方が岸田今日子、演出岩松了
ハルが面倒を看ている言葉を失った美しい娘が平栗あつみ
下北沢(こっち方が小屋はでかい)がハルが、広岡由里子で
宝生舞が、ムスメ役で演出ケラリーノ。

なんつーか二人とも、女優は競い合ってこそが花とは
違う所で競っている個性派女優!
しかも、カテゴリーがまるで違う!

両方絶対に行くと意気込んでいたわりに、
円の岸田今日子vrは電話予約がすっかり
遅くなり、(得意技)郵送での返送がどうしても間にあわなさげな為、
当日郵便振替を持って、チケットと引き換えという、
じゃあ、普通に当日清算でええやんと思っていたら入り口で、
メガネを忘れたことに気が付く〜
トラムは狭いけどなあ、、メガネなしはちときついぞと
思っていたら、、、一番前の下手側〜
岸田今日子の手のしわまでばっちし、見れた.
ええ、端っこだから、背中で演技されると判りませんけど!
ま、それはさておいて〜

えーと、感想書く時、どうしようかなって思ったのですが、
一本、一本独立で感想が書ける程の素養が無いというか、
どうしても比較しちゃうので、二本同時にいうことで。

舞台装置は山奥の廃屋の幼稚園で階段と扉があるのが
基本なんだけど、やっぱ違う。
クラスコ版が屋根の天井からも緑が一杯で、広く
(舞台そのものが広いからなんだけど)
木漏れ日が(ライティング)美しいに比べて、
円はあくまでオーソドックスや廃屋の幼稚園。
んが、しかし、本物のガラス扉(木枠のふるーい)の
を使っていて、そこからぼうぼうと荒れ果てた緑が見える。

その夏の庭で、繰り広げられるのは、

円版-追い詰められて、狂気をはらんで風船が膨らみそうな人々で
皆、ぴりぴりしている〜、
ケラ版-よくぞ集めたって感じのおかしな登場人物が
一杯の人々のおかしな世界って感じ。

と、違う芝居を見ている感じが演出でくっきりしているんだけど、
始め円のために書き下ろしていたものを、
後から広岡由里子のほうで、使いたいという記事を
読んだせいもあるんだけど、

もう、上手いとか下手とかじゃなくて、
ただ一言の台詞を聞いただけで、
これは岸田今日子の為の言葉なんだと思い知らされてしまいました。
アテガキという奴ですか?
誰かを意識して書いた脚本。
もうこの時点で広岡由里子はすんごく分が悪い。

これは二人の差ではなく、
例えばもっと別の作品を二人で演じていたら、
違っていたんでしょうが、あの方の為の脚本というのは
確かに存在するなあと。

実際の円版は私が思い描いたハルとは違うんだけど、
台詞、すべっていたりしたんだけど、
カッコウイイんですよ〜ちゃんと謎の女で元スパイという
設定が行かされている。
それでいて、母親のように包みこむというのか、
岸田今日子でしたしね。
やーもー。ラストの銃持っているところなんて、
違和感がない!!ステキ!!

そして、広岡由里子はなんつか、
結局広岡由里子以外にありえませんでした。
それがスキなんですけど、変な先入観があったせいで、
つい比べてしまう〜しかも、まだ見てない芝居と。
渡辺いっけいと、長塚圭史も良かったです。
長塚圭史、、、、、文章読むとちゃらぽいのだが、(すいません)
なんか、迷える森の王子様という風情がたまりませんでした。

記憶無いわ、起きたら、変な人ばかりだわ、
宝生舞よりウケだわ。←おいっ。

そんなワケで今度は広岡由里子の為に書いた
芝居を見たいなあと思いました。

だから、見るんだったら、(ケラ版が)絶対に
後のほうが良かったなと思いました。
実際、全部終わってみると、なんだか広岡由里子があの、
独特の言い回しが思い出されますです。はい。

所で両方とも2時間ちょと終わったのですが、
円は15分の休息込み
ケラはノンストップなんすけど、
その15分は岸田今日子の休息時間に当てられたの?
なんか、宝生舞が息を吐き出しながら、しゃべったからなの?

所で、Cちゃんに話したら、
「私も宝生舞、見たーい」と、云ってくれましたが、、、、
私が見た、宝生舞。

松尾カズキの奥さん(しかも、議弟阿部サダオに強姦され歴あり)
と、同じ役をやったのに、平栗あつみの方が賢そうで、薄幸ぽい、
今役、、、、、、。

友達、連れて行っていいのだろうか?


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