いよいよ千秋楽! 千秋楽を見るのも、随分、久しぶりだなあというか、 この日が来るなんて、思わなかったよとか、 ちょっとしみじみする間もなく、かけこみで、場内へ。 ↑おいおい。
U列で、後ろだわと思っていたのですが、結局、舞台、 を中央に作っちゃったから、その分、前に繰り上がり(笑)
結構、良いポジション。で、 そして、今回初めて気が付いたことは、冒頭の場面。
金を数えていた老婆が、突如、妹をカンキンする場面、 アレって、老婆が怒っているのですね。 で、妹を閉じ込める(これが後の悲劇になるのですが)
・・・・・・・・才谷に貢いで、金ちょろまかしたから、 怒ったんだ、オミツ婆さん。 奥が深いなあって、すんごく判りにくいけど。って、私だけ?
そう、この日は、才谷と金のやりとりをする場面で、 金の巾着が椅子から落ちてしまいました。 何で、拾わないんだろうって、思ったのですが、 英は拾わないよね。金、キライだもん。
おかげで、才谷がちょっと探すのですが、 それはまあ、ご愛嬌で。
日替わり才谷は、この日のために取っておいたのか、 ラジオ体操から、ふぅぅぅぅぅぅぅぅ〜とか、あるある探検隊とか、 今時のギャクのオンパレードでした。
そして、結局、英のラスト場面に涙する私。
その前に、「それが私には判らない」〜が、ありますが、 良いと云うほど、特筆することはなしなので、割愛。 てか、好きなの、ココ。クマさん抱き締めているみたいで、 そして、おずおずと差しのばされる手が。
いや、特に良かったというか、何か最後だからというか、 才谷が死ぬのを知っているの? 希望というか、絶望の中の決意を語っているようで、 又、胸がつまってしまったよ。
大楽だけあって、スタンディングオベーション炸裂。 ともちゃんコールが起こってました。
挨拶も、最後の松さんと古田さんの肩組み(笑)の 後に、もう二度、一列ずつになって、挨拶していただきました。
って、相変わらず、何も云いませんでしたが。(笑)
と、いうわけで、ここからは感想というよりは、 私の「罪と×」思うとこを、ちらほらと。
あえて、初演と比べるというなら、10年前は役者が舞台に 乗っていたが、今回は登場人物がたくさん居たという所。
ちなみに、一番イタイ台詞の変更は、「塾生」が無冠に。。。。
たかこさんが、英をやることになって、若さゆえに暴走し、 駆り立てられていく疾走感が出ていたと思うのですよ。
英が、若いナマイキな娘ということをきっちり描くことによって、 母との確執や和解まで、ちゃんと描かれている戯曲なんだと、 改めて、思い知らされたのでした。 テキストに深みがました感じ。
最後はラブストーリーな、だけではないのですよ。 初めて間違って、そして、許されて、彼女は初めて、人間になるのです。
私がこのお話し(という云い方をあえてしますが)を 大好きなのは、この話のテーマが 「理想の為に殺人を犯すことは、是か非か?」というより、
なんというか、私は「理想のためには何をしてもよし、 だから、殺人を犯してもOK」と、いびつにはめてしまった人間が、 実は、自分の感情がそのいびつに入らないことを知ってしまい、 いや、そんなはずはないはずだと、さらに型にはめようとして、 悶えて苦しみ、そして、やっと自分の間違いに気が付くという 話だと解釈しているのでよ。
そいで、そのことが、勝手に私の大好きな人と、 シンクロして、しまっているのです。いや、シンクロしてしまった から、好きなのかもしれないですが。
そんな勝手な思い込みなんが、というか、 普段はぐちゃぐちゃした想いが、 ちゃんと体系的に台詞になって、役者がしゃべる、 舞台に巡り会えて、私って、幸せだなと。
いや、私のためじゃないのは判っているのだけど。 ↑いくら、何でもさ〜(笑)
自分演劇至上、最高のリピート率つうか、4.5万円も つぎ込んだのか?と思いきや、40500円でした。 どっちにしろ、あれだけど。(;´Д`)
でも、舞台がどんどんこなれていくのを、目の当たりに できるのは、やっぱ幸福の服でした。
改めて、二ヶ月間半か、無事に駆け抜けたスタッフとキャストに ありがとうございました〜。いや、絶対に読んで欲しくないけど、 心意気だけ。
と、書きつつも 英はツンデレなんだと業界用語でしめる私。←所詮ね。
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