今夜も(ノ`´)ノミ┻┻ 

2006年05月06日(土) ■メタルマクベス-1

始まる前はビミョーに心配というか、不安だったのですが、
もうね、すっごい面白かった!!!!
ありがとう!!
メタルマクベスって感じ。


以下ネタバレ含む。

私、もともとマクベスは好きなのですが、
正直、三人の魔女がカレーを作っているところを見た時に、
どうなるんだ??と不安加速しましたが、
もうね、マクベスなんですが、ちゃんとクドカンワールドというか、
それでいて原作的に今まで首をひねっていたところが、
補完されているというか、痒いところに手が届いているというか。

この舞台は劇団新感線がマクベスを、
1980年代のメタルマクベスというバンドと
200年後の世紀末な東京(戦国時代未来版)を
魔女の予言と称したCDアルバムをキーに、
行ったりきたりしながら、つむいでいくのですが、

最初は?、なんでやねんと思ったのですが、
ともかく、いいの、面白いのです!!

ちなみに私的にグッジョブと思った場面。

ランダムスター(未来版マクベス)が殺した王様が
行き返り、2度目の殺人を夫婦で行った所。
夫婦共犯がはっきりくっきりです。なんか、普通に人殺しだし。

そして、旦那に殺人をそそのかし王位を手に入れようとして、
手に入ったんだけど、思ったようには幸せになれなくて、
とうとう二人して煮詰まって、

「あたしのせいだって、
云えばいいじゃない!!!」
って、婦人が云うところ。
そいで、二人ではっとなちゃって、しみじみべたべたするのよ。
いいわあ〜

マーシャル王子をマクダフが説得している間に、
グレコ夫人と子供が殺されるのは原作通りなんだけど、
こちらは更に悲劇を増して、
妻と子供を迎えにいくのだけど、間一髪、間に合わなかった!!

ここがうまい!
グレコ夫人の死体を高々とお姫様抱きをするし!
妻と子供を殺された無念を状況説明ではなく、
場面で説明している!!!これが劇的ということなのよ。

この前の場面の旦那が謀反人扱いされ、子供との語らいは、
ちゃんと面白い場面になっていました。
未亡人の歌がいいのかしら?(これ、あんまり面白くならない)

子供にはダンナの悪口ふきこむのですが、敵にはひるまないで、
ダンナの肩もつし。

ただ何でもかんでもいいというのではなく、
初め、1980年の世界にリンクしていることはさておき、

マクベス婦人がローズ=バンドのマネージャーになるってのが、
解せなくて、だって、そのローズは人を殺さずに済んだというか、
マクベスと共犯関係になってないのに、後半、友人を殺したマクベスと
ともに、一緒に堕ちて、睡眠薬飲んで、ズタボロになって、
精神病んじゃうのが、すげい唐突とか思ったら、
原作がそうでしたね!!!!
いつのまにか、(その場面がないまま)割とあっさり神経を病んでいるわ!

流石、クドカン!

そんなわけで、4時間は体感時間は確かに長いのだけど、
あっという間だったのですよ。

役者さんでは、たか子さんは今まで一番可愛かったかも〜
はっちゃけていたし。ダンナの帰りを待ちわびながら、
伝令係りにあたりちらす所が可愛い〜
後、ダンナとラブラブだしさ!お姫様抱きしてもらうしさ!

上条恒彦さんも素敵でした。
歌、上手いし、声いいし。
なんつうか、男が惚れちゃう王だったし!
後、使い方がうまいというか、ダンカン王は死んだら、
それでおしまいなのですが、最後まで、美味しく、格好良く!

内野さんは、後半崩れていく様が、Good。
つうか、この方、ズラは似合うけど、普通の格好が
あんまり似合わないじゃないかと。。。。思うのですが、
いかがでしょうか?(誰に聞いているんだか)

おしらむべき点は、なんであたし、CD買わなかったということです。
いや、旅行中だから、重くなるのがイヤだったからなんだけど
又行くしと思っていたし。
だったら、パンフを買ってCDを買えば良かったに。アタシの莫迦。

というわけで、どんな進化を遂げているのか、楽しみなりよ。


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