アナウンサー日記
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2001年06月05日(火) |
詩人・藤川幸之助さんと呑んだ |
長崎在住の詩人・藤川幸之助さんと、ワタシを含むNBCラジオスタッフ3人で呑んだ。
アルツハイマーの母親を介護する中で生まれた藤川さんの詩集「マザー」(ポプラ社)は、去年、TBSラジオで生島アナウンサーが朗読するなど、全国的な反響を読んだ。ワタシたちNBCの番組でも、何度となく藤川さんの詩を放送させていただいたし、無理をお願いして、ラジオ出演までしていただいた。 その藤川さんが、いよいよ仕事(小学校教諭)を辞めて、お母さんの介護に専念すると聞いて、遅まきながら、お世話になったお礼と藤川さんの再出発祝いを兼ねた飲み会となったわけである。
会場は、長崎市内の学生街にある、手羽先が自慢の居酒屋。もりもり肴をつまみながらビールを飲み、話題は旨いラーメン屋から教育問題まで多方面に及び、大変楽しく、密度の濃いひとときであった。
「いやーこの年で主夫になっちゃいました」
小学校教諭を退職した藤川さんは、さばさばした表情に見えた。仕事をしながら大学院に通ったり海外研修に積極的に参加するなど、教員としても意欲的な藤川さんだったが、どうやら「教員の立場からの教育改革に限界を感じた」ことも退職の原因のひとつだったようだ。「飯を食う手段」と割り切って教員を続けることは、藤川さんには出来なかった。もっとも、自分の信念に正直な藤川さんだからこそ、ひとの胸を打つ詩が書けるのに違いない。
カラオケボックスに会場を移しての2次会には、タレントの「ごうまなみ」さんも加わり、元バンドマン(!)でもある藤川さんの松山千春のモノマネ(そっくり)や、Sディレクターの西城英樹熱唱など、大笑いのうちに夜は更けていくのであった。
こんなに楽しい飲み会は、滅多にあるもんじゃない。すべては藤川さんのお人柄。そんでもって、ワタシタチのお人柄・・・!?
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