アナウンサー日記
DiaryINDEX|past|will
「天国とは、食べ放題の店である」と、断言する。
焼肉食べ放題しかり、バイキングレストランしかり、タイムサービス食べ放題の回転寿司しかり・・・。
すべての生き物にとって、なんの努力もせずに目の前に次々と食物が運ばれてくるシチュエーションは、まさに究極の夢であると言える。 もちろん、人間も例外ではない。
狩りにいく必要もなければ、天敵から逃げ惑うこともない。 なにしろ獲物の方から、食べやすい大きさにカットされて勝手にどんどん運ばれてくるのだ。 これが夢でなくて、いったい何だと言うのだ。
例えば、野生の狼たちが行うハンティングを美化するようなロマンチストも人間の中にはけっこういるようだが、四六時中腹ペコな野生の狼たち自身に言わせれば、つらい狩りなどせずとも上質な生肉が簡単に手に入るんだったら、そっちの方がよっぽどいいに違いない。 人間は自らのロマンや美学を自然界に投影しがちだが、割と勘違いが多いのである。
話を元に戻そう・・・食べ放題の店に行けるだけの財力と時間的余裕があるということは、生きながらにして、すでに極楽行きの切符を手にしているのと同じことなのである。
果たして皆さんは、それだけの有り難味を噛み締めながら、バイキングのテーブルについているのだろうか?
心して食せよ。
|