切れ端。

2005年04月29日(金) 429.

何年前の今日は少し雨が降り
一つの傘に影が二つ並んだら

全てが許されたように
ただ傲慢に言葉を並べ
見下しては毒を吐いて
近い君さえ霞めて
孤独な言葉の始まりを見る

冷たい海の上に 
少しの強がりと 
少しの希望を浮かべたら
地平線の向こうに 遠い君が見える

何年後の今日は少し曇り空
僕は独り部屋で眠ったら

全て認めた振りをして
ただ今でも怯えながら
言葉の羅列を繰り返し
遠い君へ届いたら…
孤独な言葉の意味も癒える

冷たい雲の上に
少しの優しさと 
少しの希望を浮かべたら
太陽に照らされて 遠い君が見えた


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shinsuke [MAIL]