2003年06月04日(水) |
静岡県民と仲良くする方法。 |
上京してきて早7年目。 東京には、全国各地から人が集まってくるので、 初対面の人と話をする場合、出身地の話から 盛り上がることも、少なくありませんね。
中学校の地理の授業なんて、退屈で仕方がないものですが、 社会人になって、色々な土地の人と話をする場合、全都道府県の 位置と特産物を知っていると、話のふくらみ具合が違ってきます。 義務教育は、やはり偉大だ。
私は静岡県出身。 関東であれば、大半の人がおおよその位置と特産物を知っている県ですが、 静岡県と聞くと、どうも お茶と蜜柑とサッカー のイメージが強いようですね。
確かに間違っていないし、県外に流出している静岡県出身者の大半が、 その話題を振られた際のネタを、いくつか用意しているものです(偏見)。
でも、会う人会う人に、同じネタばっかり振られたら、流石に 答える方も、食傷気味になりますね。
しかも、静岡県は面積も広く、東西に長い県なので、伊豆・県東部、 県中部、県西部では、文化が結構違う。 よって、こちらからネタを振る場合、既知の静岡県民から仕入れた情報を 振ってみても、出身地域が異なる場合、イマイチ食いつきがよくないことも、 多々あることです。
静岡出身者として、振られて楽しい、答えやすい、盛り上げやすい、 しかも静岡全地域共通の、そんな話題はないのか。 そんな飽くなき私の探究心は、ひとつの答えに辿りつきました。
はんぺん。
静岡出身者以外の皆さんは、この食物の名前を聞いて、フワフワの真っ白な、 三角形の物体を、大半の人が連想するでしょう。
しかし、静岡県民に同じ質問を投げかけてみてください! 彼らの瞳が鋭い光を放ち、意気揚揚と語りだします。(一部誇張表現あり)
静岡では、はんぺんは2種類あります。白はんぺん と 黒はんぺん。
黒はんぺん。 静岡県内では、こちらが王道なのです。はんぺんといえば黒。 みなさんご存知の「白」は、静岡ではマイナーなのです。
「黒」と言うからには、色も雪の如き白ではありません。 ごまプリンのような、濃い灰色。三角形ではなく、半円形。 食感もフワフワではなく、かまぼこに近い。 鰯などの魚をすり潰して作られた、つみれのようなものなのです。
もっともポピュラーな食べ方は、おでんの具なのですが、 実は静岡県中部のおでんは、関東のおでんとは、汁、トッピングが かなり異なります。さらに話が膨らみますね。
飲み会の席などで、あまり親しくない人が静岡県民と判明したら、 ちょっと聞いてみてください。
「静岡のはんぺんって、黒いって本当?」
きっと話もはずんで、マブダチ(古っ!)になれるはず。
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