芸術(?)の秋、ということで、ビデオ鑑賞。
「ラヴァーズ・キス」 http://www.lovers-kiss.net/
同名の、吉田秋生の少女漫画の映画化。 吉田秋生の漫画は、どれも好きなんですが、私はこの作品が いちばん好きだ。切なくて青い感じが、なんとも。
で、原作はよかったんだけど、映画はね…。 高校生が主人公ということで、キャストも若い俳優が中心で、 脇をガッチリ固める中堅どころもいないため、どうにも 学芸会テイストが抜けきらないし、話の流れも、心理描写が イマイチ端折りすぎで、原作読んでいないと判り難い気が。
要するに不完全燃焼。原作がいいだけ、もったいない。
原作と同じ、同一場面での視点が変わるオムニバスで、 パズルのピースを埋めていくように内容が補完されていく構成も、 私は嫌いではないが、中弛みの一因になってるよな…。
主人公の里伽子に想いを寄せる親友の美紀役の、市川実日子は、 女っぽくない、中性的な雰囲気でていて、個人的には好きかも。
そして、主人公の里伽子役の、平山綾。写る角度によってだけど、
アイドル時代の千葉麗子に似てないか?
…まあ、それは置いといて。 青春の甘酸っぱく切ない感じは出ていて、それはよかったのではないかと。
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