■ 日々の歩み。 ■
徒然の考察・煩悩・その他いろいろ発信中。

2003年11月02日(日) 宵待草。

 今日は1年ぶりに、本郷にある「弥生・竹久夢二美術館」へ。
弥生美術館は、本の挿絵を中心とした、大衆文化の中の
芸術、というものに注目した、ちょっと変わった美術館で、
普通の民家を改造したような、小さな古びた美術館。

 ただ、最近は雑誌などでとりあげられることもあったのか、
女性が9割を占めていましたが、以前来た時よりは
お客さんも入っていて、なかなか話題になっているようです。


 今回の企画展は、少女向けの大衆雑誌〜漫画雑誌への
変遷を、当時の雑誌や挿絵や付録の展示を中心に分析していくもの。

 戦後、親と死に別れたり、苦しい生活の中にいた
少女たちを力づけ、夢見させるために、感動的な
母娘モノの読み物や漫画が、少女雑誌の連載の花形だった。

 昭和三十年代、日本が高度経済成長に差し掛かる頃には、
豊かで華やかな欧米文化への憧れの象徴として、
フリフリのレースとリボンで着飾ったお姫様や、
細かな刺繍と繊細なふんわりと広がるチュチュで
踊るバレエが登場する少女漫画や挿絵が数多く登場した。


 子供を対象とした出版物でも、当時の世相が
如実に反映されていて、興味深く、見入ってしまいました。


 竹久夢二の方は、夢二が愛した3人の女性、多万喜・彦乃・お葉
に関連する展示でしたが、3人とも、凄い雰囲気のある美人なのよ。
さすが、美人画の名手。

 女癖が悪くて、独占欲が強くて、子供のような人だったという夢二。
美人なだけに、彼が選ぶ女性たちも、かなり気の強いツワモノ揃い
だったようですが、彼の絵の才能を信じ、より伸ばしていくために
どの女性も尽力した、というのは、やはり彼に、女性を惹きつけて
止まない、魅力あってのことなんでしょうな。
 

 じっくり美術館を堪能した後、先日行ったばかりの神楽坂へ。
今度は、焼酎の品揃えが豊富なお店へ行って、軽く食事。

 道も狭いが店も狭くて、すぐ満席になってしまうけど、
神楽坂は雰囲気があって美味しいお店がたくさんあるね。
ちょっと気に入っているので、足繁く通おうかな。


 <1つ戻る。  一覧。  1つ進む 。>


まめ。 [HOMEPAGE]