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2003年12月07日(日) 或る奇婦人への嘲笑。

久々に、ビデオをまとめて借りてきたので、のんびり鑑賞。

まず1本目。「君に逢いたくて」
レスリー・チャンの、映画デビュー作なんだけどさ。

なにしろ、長年日本ではビデオ化されてなくて、レスリーの死後、
いきなり発掘された、25年前の映画だよ。
私なんか、やっと2足歩行できるか出来ないかって時代だ。

「中国四大古典小説のひとつ
『紅楼夢』を元にした、エロチック・ドラマ
だよ。

若かりし日のレスリー、仕事選んでねえなあ。
とってつけたような、ロマンチックな邦題が泣かせる…。

本当に、昔のお色気香港映画ってな感じで、高尚な古典文学も
なにもあったもんじゃないのさ。乳出したオネエチャンが
荒くて汚い画面の中、お笑いテイストなセクシー場面で
アンアン言ってるだけで、話の筋も途切れがち。

で、問題のレスリーの役どころは、
超お馬鹿チンな、いいとこのボンボン役。

綺麗にお化粧して、綺麗な時代がかったコスプレして、
「頬紅食べさせて〜v」とかフニャフニャにやけながら、
若いオネエチャンの後追っかけまわしたり、もう私の口からは
とてもじゃないが言えないような、こっ恥ずかしい台詞を
言わされている訳よ!!!あのレスリーが!!!!

まあ、共演していたどの女優さんより、レスリーがいちばん
綺麗だったので、それだけでよしとしよう。

それにしても、レスリーって、本当に歳取らないな。さすが魔物。
5年に1歳しか歳とらない、という冗談もあながち
嘘じゃなかったか…。


ついでに、もう一本。「ある貴婦人の肖像」

サムライ野郎・トムクルーズの元嫁さん、二コール・キッドマンが主演。

並み居る求婚者を退けてまで、自由を求めた19世紀の女性が、
なぜか、いちばん駄目で小悪党な男に簡単にとっ捕まって、
彼女を愛する色々な人の好意にも気づかず踏みにじり、
しかも元凶は、自分の途方もない無計画な子供じみた
わがままのせいなのに、他人のせいにしてみたりして、
結局、不幸になる。

主人公の女のあまりの馬鹿っぷりと
恥知らずぶりに、見ているだけで
ストレスが溜まるだけ溜まりまくって、
全然おもしろくない


という、私を不愉快にさせる最低な映画でした。

正直に言うとさ、二コール・キッドマン、あんまり好みの顔じゃ
ないんだよね。眉間が狭いのと、鼻の先がちょっと丸っこいのが
田舎くさい感じがするっつうか。
でも、パッケージの写真が結構イケてたから、内容は
ともかく、ビジュアルは期待してたんだけど。

なんか、田舎のおばちゃんみたいなパーマ頭だし、
「貴婦人」ってタイトルで謳ってるくらいなんで、
貴婦人のはずなんだけど、所作に品がないんだよね。

バッサバッサ雑に動くから、みっともないのなんのって。


久々に見たのに、2本とも不作。もうガックリ。


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まめ。 [HOMEPAGE]