2004年02月11日(水) |
母の背に負われ聴きし曲は。 |
或る人に指摘されたのですが、
「よく鼻歌歌ってるよね。」
そ、そう言われてみれば。 普段は意識してないですが、気をつけてみると 確かにフンフン歌ってる。
街を歩きながら、仕事をしながら、料理を作りながら、 お店で飲みつつ話しながら、もちろんお風呂に入りながら。 車に乗せてもらっていて、知っている曲がかかれば歌うし。
その時の気分や考えていることで歌う曲は変わっている模様。 猫の話をしていた後には、「黒猫のタンゴ」 スーパーで買い物をしながら、映画「ピアノレッスン」の曲 料理をしながら、宝塚のミュージカルナンバー 仕事をしながら、「ボレロ」
ポップス・インスト・アニメ・童謡・クラシック・CMソング、 うろ覚えの曲は適当にアレンジ(誤魔化しともいう)して フンフン歌ってるのです。我ながら恐ろしい。
考えてみたら、実家の母がすごく鼻歌が多い人で、 街中とかでも家事中でも車の運転中でもよく歌ってたなあ、と 思い出しました。妹も鼻歌多いし、遺伝なのかしら。
実家は静岡の田舎で、多少怒鳴ったり歌っても 苦情がくることがなかったので、夏なぞ窓を開け放って 食事の後片付けしながら、家族みんなで歌ってたし。 こうして思い出してみると、恥ずかしい親子だな。
ところで、母の鼻歌には定番ソングがありまして。
我が家では、「サーカスの歌」 と呼ばれていた曲。
母が子供の頃、サーカスが街に来ると、ちんどん屋さんなどが 宣伝のために、この曲を奏でながら街を練り歩いたそうな。 その割に、短調系で物悲しいメロディーなんだけど。
寺山修司のビデオを初めて見たとき、確かこの曲が 使われていて、すごく郷愁を誘われた。
一連のテラヤマ作品を見ていると、頭の中ではいつも 「サーカスの歌」 がエンドレスで流れます。
セピアで物悲しく寂れた、故郷の夕暮れの風景。
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