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■ 寿司屋の流儀
どうしてだか、高級指向の店(寿司、フレンチ、ホテル)や、マニア指向の店(紅茶、牛丼、ラーメン)は、食べること以前に、なにか作法やスタイルについて語りやすい。
「寿司屋にワインだと?片腹痛いわ!」 「箸で寿司が食えるか」 「回転寿司なんて私の地元の魚の味を知ってしまったら・・・」 「どうしてデザートワインもサーブされないのかしら?」 「サラダのドレッシングがランチドレッシングなんて!」 「ベッドメイキングのリクエストしてから何分経っていると思っているの?」 「レセプションに絨毯がないホテルなんてあり得ないわ」 「ティーバックなんて飲めないよ」 「はっ!スプーンで牛丼を食べてやがる!」 「スープは一番最初と最後に味わうもんだ」 「コーラと一緒にラーメンだと?」
等々。意外と想像に難くない。なぜだろう?うん。なんとなく、求道的なスタイルから、「私はここまで高みに登っているがあなた達は・・・」とか、「君たちは知らないだろうが・・・」いった差別ができるからだろうか。
他方で、ま、堅苦しく考えず、好きに楽しんだらいいじゃん、などと言うと、どうも、最近のおじさんみたいに「いや、私はよくわからないんですが、君たちの好きにしていいよ」と微妙に防衛ラインを引いている感じがして、逆に気持ちが悪い。『三丁目の夕日』に出てきたような昭和のオヤジはもう見る影もない。
そう。答えは語らないことだ。黙って不快な気分を押し殺し、次回からは、その店に行かない、そいつと店に行かない。これに限るんでしょう。ステーキハウスでキムチを出すようなスタイルや外見を100%無視できる韓国のファミレスや、初めて行った寿司屋で「kiyoさん」よばわりされる店には行くつもりもないし、他人の常連の店に連れて行ってもらいながら節度なく店員やマスターと仲良くし出す奴と食事に行くこともない。
追伸:何度もいいますが、この物語はフィクションです。本当にフィクション。決してエクスキューズで言ってるんじゃありません。エンターテインメントです。
2007年03月30日(金)
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