I wanna Keep A-Rockin'
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●21時起床! 俺は生きていた。でも体はフラフラ、起きても真直ぐに歩けない。
カミサンが、魁を実家に預け、付きっきりで俺の傍にいてくれていた。
俺は昨夜、いっその事「死んでしまいたい」と思っていたが、どっこい目覚めてしまった。 目が覚めても、自殺願望は治まってはいなかった。もう人生を終わりにしたい、その一心だった。
カミサンが言った。 「あなたが死んだら、私と魁の一生も終わりだよ。同じ船の乗り組み員だもん。あなたが必要なの。」
「でも俺は仕事に就く事も出来ない。大好きな Guitar も手にする気が起こらない。魁だって鬱陶しいだけだ。もう生きてる意味ないんだ。大の男が仕事もなくて家でゴロゴロしてるのがどんなに辛いか、解らないだろ。」
「なに言ってるの。たまたまあなたの気が萎えてるだけじゃない。普段は魁にも優しいじゃない。仕事だって、まだ5月まで失業保険が出るんだから、それまでにゆっくり探せばいいんだよ。 何も恥じる事は無いよ。アルバイトだっていいじゃない。私の扶養に入ったっていいんだし。お金の事は心配ないから。贅沢しなければ充分やっていけるよ。とにかく一緒に生きていこう。」
俺はまだ頭がボーッとする中でも、少し気が楽になった。 うつ病になって1年2ヶ月。調子がいい時と悪い時の波の繰り返しだ。 でも、今日ほどカミサンに感謝した日はない。
うつ病患者に励ましは禁物。だから俺も「頑張るぞ!」という気持ちも起こったが、それよりも、こんな俺のありのままを認めてくれるカミサンに対して、感謝の気持ちでいっぱいになった。
これからも家族3人、支え合って生きていこうと思う。
BGM:Kai Five「嵐の明日」
なぜ 寒さがいまもつきまとうのだろう 冷えきった手を包む君がいても なぜ 不安が胸をよぎっていくのだろう かすかにみえる晴れ間はあるというのに
君の髪に月光がかかり 流れおちる涙をうけとめる ずっと君といるよ たとえ明日が嵐でも
涙をこらえ雨の中 ささえてる 愛はつらく長い旅だとしても たどりつけるさ 二人の明日は嵐でも
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