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2004年08月08日(日) 鱒ゲーム

鱒釣りのツールとポイントを綿密に設定して一発勝負に賭けるシミュレーションゲーム。ではなくて。マスゲームだよmass game。ちなみにこれは和製英語だ。みんな知ってたかい?雑学ミニ知識コーナー終わり。

なんだかこの間からまた映画禁断症状が出てきたので、目黒シネマで二本立て。今回の二本は「スパニッシュ・アパートメント」と「ドラムライン」。「スパニッシュ・アパートメント」は観たいと思っていたのでそちらをメインに、「ドラムライン」はまあついでに観た。

「スパニッシュ・アパートメント」はちょっとストーリー展開が唐突だったけど、フランス人のスペインに対するイメージとか、ヨーロッパの中でのいろんな国同士の確執とか、留学生の孤独とか、テーマとしてはなかなか興味深かった。

で、ついでに観た「ドラムライン」なんだが。マーチングバンドのドラムラインの話だってことくらいしか予備知識がなくて、まあその通りのそれだけの話だったんだけど。なんというのか、私の感想はただ一言

「アメリカ人ってマスゲームが大好き」

なんかもう、うわーって大人数でみんなで頑張ってやり遂げて感動の涙、みたいな。北朝鮮のマスゲームと違うのは、スポンサーの質だけだと思うよ。あっちはバックが国で、国威発揚のためにやってるでしょ、アメリカはバックが資本で、一種のエンターテインメントもしくは広告のためにやってるわな。でも多分やってる人たちの高揚感や満足感って共通してると思うわけ。

そんなことをつらつら考えてたら、大規模なイベントとか、テーマパークとか、素人が集まって第九を歌いましたとか、そういうのにもつながる気がしてきた。私がとっても苦手とするあたりだ。

それはきっと「強いアメリカ幻想」にもつながるんだろうけど、そのへんはもうちょっと考えてから、面白そうだったらまた書こう。

やっぱり私はどちらかといえばヨーロッパの個人主義っていうか、対個人、あなたとわたしって関係を重視する方が理解しやすいなあ。何となくアメリカもそうなのかと思ってたから、思ったよりも全体主義の色が濃いんだなあと。いや映画自体はただの通俗的な学園ドラマだったんだけどね。


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