++kakerara++

相合傘

おもちゃのような
小さな傘に入って
高架橋を歩きました
本当は
わたしもあなたも
傘をさして歩くのは
嫌いでした嫌いでした
だけど
わたしはあなたとだったから
あなたはわたしとだったから
おもちゃのような
小さな傘に入って歩くのが
嬉しかったのです

高架橋の下を電車が走っていきました

わたしはあなたのシャツから
お日さまが雨に溶ける匂いを
嗅いでいたのです

2001年04月12日(木)

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