■■■
■■
■ 會はない
■■
■ 會はない
三年前の秋、君がああ云つてくれたから僕は無理矢理自分の氣持ちを引き剥がして君から顏を背けられたのです。
君が、其の時の僕の有り餘る自尊心と利己心を知り盡くした君が、僕の弱點を突いてくれたから僕は自分を押し止める事が出來たんです。
今更「あれはお前の爲だつた」なんて言葉の意味を細かく解説し無くて好いよ。
僕は言葉を發した意味も君の意圖も何もかも讀取つた上で君に感謝しながら距離を置かうとしたのだから。其の感謝の氣持ちを嫌惡に塗り替へる樣な事を今更し無いでくれ。
君の事が好きでした。君の心以外の部分が好きでした。
君に會ふ度僕は僕自身を擦り減らして、自分が君を好きである理由と向き合つてました。
お盆には實家には歸ります。
でも、君には會ひませぬ。
君が、其の時の僕の有り餘る自尊心と利己心を知り盡くした君が、僕の弱點を突いてくれたから僕は自分を押し止める事が出來たんです。
今更「あれはお前の爲だつた」なんて言葉の意味を細かく解説し無くて好いよ。
僕は言葉を發した意味も君の意圖も何もかも讀取つた上で君に感謝しながら距離を置かうとしたのだから。其の感謝の氣持ちを嫌惡に塗り替へる樣な事を今更し無いでくれ。
君の事が好きでした。君の心以外の部分が好きでした。
君に會ふ度僕は僕自身を擦り減らして、自分が君を好きである理由と向き合つてました。
お盆には實家には歸ります。
でも、君には會ひませぬ。
2002年08月09日(金)