
ひとりごと〜リターンズ〜
不知火
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| 2001年03月02日(金) ■ |
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| 「縁は異なもの・・・。」 |
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まだ薄暗い早朝の事。 私は光あふれるパソコンのディスプレイを見つめていた。 眠い目をこすりながらも、なけなしの頭脳を必死で回転させている。 苦手な計算と様々な要素を分析した結果を総合し、 かろうじて一つの決断を下す。
「じゃ、今日のセミナーキャンセルってことで♪」
さようならD実業�蝓� 貴方たちとの縁もここまででしょう。
残念ですが、
<<3月4日正式オープンを前にして、 大阪店の会員証を持っている方は3/2、3/3の2日間登り放題!! クライミングジムくらっくす京都店>>
この素晴らしく魅力的な誘い程には、 貴方たちへ興味を抱く事は私にはできなかったようです。
もしかしたら、なんて云うのはよしましょう。
時には息抜きも必要。 人生にはゆとりが大切。
タイミングが悪かったと割り切ってください。
それはさておき。 こうして午後の余暇をキープ(?)した私は、意気揚々と午前の活動を開始した。
本日は2月8日にセミナーを受けた会社の適性検査。 全部で3回ある適性検査の一回目である。
適正検査3回なんてはっきり言って多すぎるというものだ。 が、ここはただたくさん適性検査を行うだけではない。
なんと3回とも、その結果をフィードバックしてくれるらしいのだ。
これはこの会社を受けない人にとってもなかなか有意義な事なのではないか? もっとも、実際自分にどんな適正がある、という単純な事ではなく、
その検査でどの程度の事までわかるのか、 それがどの程度信用できそうなのか、 そういうことがわかるだけでも価値はあるかもしれない。
今日のは「くれぺりん」とかいう検査。 用紙全体に並んだ数字の隣り合ったものを順々に足していくという・・・。 それが15分×2回繰り返されるという。(もっとか?) なかなかに気の滅入る検査だった。
適性検査・・・後2回やるの・・・マジで? こんなのは、この1回だけよね?
腕がつりそうになったわ・・・まったく・・・・。
ところで、ただ検査だけするわけではないのがこの会社である。 続いて質疑応答の時間もとってもらえた。
あらかじめ渡されていた質問カードに質問を書き込み、 それを回収した人事担当者が一つづつ名前と質問を読み上げ、回答していく。 そういう形式。
この時、少々驚くべき事が起こった。
「次の質問は・・・K大学、本山さん(仮名)」
ビクッ。
・・・まさかぁっ!?
確か同じ高校卒業で本山って奴がいたけど・・・まさか?? うう、私よりかなり後ろの方の席だ、振り返りたい・・・。 振り返って確認したい・・・でも。
今振り返ったら相手の思うつぼだ。
この思いが揺れ動く私の心を必死で止めてくれた。
ここで簡単に動いて、相手にその様子を見られ、 あまつさえ目が合ってしまっちゃったりなんかした日にぁあ!!
(にやっ)
って笑われるのは目に見えているんだぞ!? 大体私の質問はもう終わっている。 相手にこちらの名前(案外珍しい)は確認されているんだ。 こちらは圧倒的に不利な状況にいるんだ。
そんなやくたいもない考えばかりで頭はいっぱいになってしまった。 気がついたときには、質疑応答は終了。 次回の予定を聞いて解散とあいなった。
素早く荷物をまとめて帰り支度をして、さりげなく振り向く。
・・・・・・。 いない・・・・?
もう、帰ったのか、人違いだったのか??
・・・・・。 ・・・・・・いた。
人ごみの後ろから、明らかにこちらを意識している視線が一つ。 煌めく両目には意地悪な光が宿っている。
間違いない、本人だ。 全然顔変わってねーでやんの。
「お久しぶりです。」
はい、お久しぶり。 この人は本当に・・・私の人生の節目に登場するんだから・・・・。
ここで簡単に本山氏と私のつながりについて触れておこう。 別に我々は特別仲良しの親友でもなんでもない。 普通に言うところの友達づきあいもほとんどしていない。
だが、それこそ腐れ縁というのか、なんか妙な場面で出くわすのだ。
始めてあったのは小学校、いや中学校か? とにかくその頃通っていた塾で出会ったのだ。
仲が良かったわけでもなく、かといって悪くもなく。 普通に話ぐらいはしたかもしれない。 他の全くそりのあわない連中よりは、少しはマシだったかもしれない。
そして、我々は高校受験を向かえる。 同じ中学で私が通った高校へ進学したのは私を含め3人。
同じ塾でその高校へ進学したのは私を含め2人。 もちろん、そのもう一人が本山君なのだ。
高校時代は、クラスが違った事もあり、 結局それ以上特別仲が良くなる事は、やはりなかった。
家は割と近くなので、帰りの電車で一緒になって、 たまたま一緒に帰ることは結構あった。 でも、やはりそれだけの関係。
やがて大学受験、前述の通りそれぞれ現役で別々の大学に合格。
そう、二人とも現役で別々の大学に進学しているのだが・・・・。
「なんで今年就職活動してるの!?」
二人がお互いに向けて言った言葉である。 どうやら、二人とも卒業は1年遅いようである。 これを、腐れ縁と云わずして何と言おう!?
まだある。
くしくも、再会した場所が場所だった。
「なぁ。ここって本社やったらしいで。知ってた?」 「あんだけ毎日、前通ってたのになぁ・・・」
15から18の間。 毎朝毎夕重い荷物を持って歩いていた、或いは走っていた通学路。 その途中ある会社で、私たちは再会したのである。
「適正検査、後2回あるから後2回はここで会うな・・・。」
縁は異なもの・・・・、因果なものである。
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