小学校の同級生が年賀状を郵便受けに 直接届けてくれたみたいです。 よくよく見たら、郵便番号が「今年もヨロシク」となっていました。 もちろん住所はデタラメ。 思いがけない年賀状が嬉しくて、 私も返事を書きたくなりました。 犬の散歩がてらに、友達の家の方まで足を伸ばしてみました。 「もうすぐ君の家の前を通ります」と メールを送った上でゆっくり通りすぎても、 それらしい人影は見当たらず。 少し残念に思いながら友達の家を離れ、 散歩コースの公園をぶらついていると、 友達が公園へやって来たのです。 慌てて家を出てきたらしく、寒空の下、上着も羽織らずに。 いつものようにちょっと照れくさそうに笑っていたけれど、 吐く息の白さから、少し走ったらしいと分かりました。 犬をかまいながら、冬休みのこと、恋人のことなどを いつものように話していたけれど、 内心、私はとても嬉しかったんです。 身近に、友達がいるというなんの変哲もないことが。
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