今朝は雨で自転車に乗って行けなかった。 だから、帰り道は駅からのんびりと歩いた。 テストも半分終わって気分は上々。 出来が悪い科目も特に見あたらないし、 なんていったって今日は週末だ。
道ばたでジャージ姿の女の子達が立ち止まっている。 試合かな、と思いながらわきを通り過ぎようとする。 すると、 「すみません、○○高校ってどこですか?」 と呼びとめられる。 あいにく私は地元の学校には明るくない。 「ごめんなさい、ちょっと分からないです」 済まない気持ちで歩き出すと、 その中の一人が地図を片手にしているのを見つけた。 「その地図、見せてもらえますか?」 どうやらスーパーの近くの高校らしい。 学校名と場所が一致しなかっただけで、 私も知っている高校だった。 「あ、ここなら分かります。途中まで一緒に行きましょう。」
ほんの5分くらいだったと思う。 言葉もほとんど交わさなかった。 どこの学校ですか、とか、何年生ですか、とか。 交わしたとしてもそれぐらいだ。 「この道をまっすぐ行って、スーパーを右に曲がればすぐですよ。 試合、頑張ってください!」 そう言って彼女たちと別れた。 まったく知らない人だけれど、 少しでも関わったことがあると、気になってしまうものだ。 彼女たちは試合に勝てたのだろうか。
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