台風も過ぎ去った午後3時、 買ったばかりのデジカメを片手に、町内を散歩した。 私は自分の住む町が大好きだ。 今でもその姿を少し残す下町の店や家。 ネコのくつろぐ情景が道々で見られる。 部屋の窓から見えるのは、お隣の薄汚れたトタン屋根。 春になるとたくさんの花が咲く立派な藤棚もある。 ガードレールの上を走るのは常磐線や貨物列車だ。 ガードレールの壁には小さい頃好きだったミッキーの落書きもある。 東京の山手線沿いにあるけれど、 "都会"という感じではない私の住む町。 カメラのモニターに街の各所を写して見ると、 私の町の新しい姿が見えてくる。 そうして、私はまたこの町の魅力を知る。
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