恋に終わりが訪れた。 やっぱり彼は戻ってこなくて、もう大好きな女の子が表れたみたい。 その子は心がとってもきれいな子。私も大好き。 きっと彼女なら彼に幸せを運んでくれる。 もちろん、彼も彼女を幸せにしてあげられる。
家に帰ると、机の上に一冊の本が置いてあった。 三輪明宏の「愛の話 幸福の話」 落ち込む私へのお母さんからのささやかなメッセージだ。 恋をするのは簡単なんだって。 自分の欲望を満足させるために相手が必要なだけだから。 愛は恋から始まるけれど、ものごとすべてが相手本位になれることなんだって。 それならば、今の私にできることは、相手の幸せを思って身を引くことだけだ。 それが、私なりの愛の与え方。
I wanna be happy. そう願う彼女を幸せにしてあげるんだよ。 そして自分も必ず幸せになって。 その上で、私も幸せになれたらいいな。
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