● おさるのひとりごと ●
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本当になにもなかった。 昼まで寝て、御飯食べて、テレビ見て、本を読んで・・・。 母さんから夜に電話が来た時も『今日何してた?』と聞かれて『何も・・・。』としか 答えられなかった。
でも、母さんに話す程の事ではないけれども、今日の私は充実している。 なぜかと言うと、↑にも書いたけど『本』ってのがポイントだ。 私は会社のF君からよく本を借りる。 私は勝手に『F文庫』と名付けて図書館扱いにしてるけど、このF文庫が実にセンスがいい。 確実に私が欲してる読み物を提供してくれるのだ。 別に私は『こんな本が読みたい』とかのリクエストは一切していないにも関わらず 彼が貸してくれる本は確実に感動したり感銘を与えてくれるのだ。 (そうじゃないのもあるけど、それは最初からF君が『これは大した事ない』とか 『おふざけ程度の本です』と断ってくれる。)
今回読んだ『カジマヤー』と言う本も面白かった。 『沖縄風ファンタジー』と言ってしまえばそれまでなのかもしれないけど、それは決して 『ファンタジー』だとは私は思わない。 どちらかと言うと日本人が忘れつつある『信仰心』とかもっと土着したものをベースに 淡い恋愛物語りみたいなものだ。 でも、この『恋愛物語り』と言うのも微妙で、『恋愛』には実は限定されていなくて 『生きるものに対する愛』とも取れるが、生きるものだけじゃない登場人物も出て来るので さらに正確に言うと・・・なんてーんだ?(^_^; とにかく、読後は爽やかだ。 途中『なんてやつだ!』と思う人物も出てくるが、最終的にはみな憎めない。 それどころか可愛らしくも思えて来るのだ。 『自分探し』とかがテーマの本が流行る中、これはそれらとは丸っきり逆行していて と、言うか、根本的な問題ではないのだ。 脈々と受け継がれる島人としての記憶や血といったものが、束縛するでもなく極々 『当たり前の事』として存在している。 ・・・なーんて。 私があんまり語るのもなんなので、是非読む事をお勧めする一冊だ。
F文庫、次も期待しているよ♪
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