● おさるのひとりごと ●


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2001年10月28日(日) なにもない1日

本当になにもなかった。
昼まで寝て、御飯食べて、テレビ見て、本を読んで・・・。
母さんから夜に電話が来た時も『今日何してた?』と聞かれて『何も・・・。』としか
答えられなかった。

でも、母さんに話す程の事ではないけれども、今日の私は充実している。
なぜかと言うと、↑にも書いたけど『本』ってのがポイントだ。
私は会社のF君からよく本を借りる。
私は勝手に『F文庫』と名付けて図書館扱いにしてるけど、このF文庫が実にセンスがいい。
確実に私が欲してる読み物を提供してくれるのだ。
別に私は『こんな本が読みたい』とかのリクエストは一切していないにも関わらず
彼が貸してくれる本は確実に感動したり感銘を与えてくれるのだ。
(そうじゃないのもあるけど、それは最初からF君が『これは大した事ない』とか
『おふざけ程度の本です』と断ってくれる。)

今回読んだ『カジマヤー』と言う本も面白かった。
『沖縄風ファンタジー』と言ってしまえばそれまでなのかもしれないけど、それは決して
『ファンタジー』だとは私は思わない。
どちらかと言うと日本人が忘れつつある『信仰心』とかもっと土着したものをベースに
淡い恋愛物語りみたいなものだ。
でも、この『恋愛物語り』と言うのも微妙で、『恋愛』には実は限定されていなくて
『生きるものに対する愛』とも取れるが、生きるものだけじゃない登場人物も出て来るので
さらに正確に言うと・・・なんてーんだ?(^_^;
とにかく、読後は爽やかだ。
途中『なんてやつだ!』と思う人物も出てくるが、最終的にはみな憎めない。
それどころか可愛らしくも思えて来るのだ。
『自分探し』とかがテーマの本が流行る中、これはそれらとは丸っきり逆行していて
と、言うか、根本的な問題ではないのだ。
脈々と受け継がれる島人としての記憶や血といったものが、束縛するでもなく極々
『当たり前の事』として存在している。
・・・なーんて。
私があんまり語るのもなんなので、是非読む事をお勧めする一冊だ。

F文庫、次も期待しているよ♪


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