● おさるのひとりごと ●
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池袋に向かうバスの中。 この路線はお年寄りが多い。 譲ろうとしても、座ってるのも立ってるのもみなお年寄り、なぐらい多い。 そんな中、女子高生と思しき二人が座っていた。 彼女たちは女子高生の中でもかわいい部類に入る容姿をしていた。 長くてくるりとカールしたまつげ、キラキラと自信に満ちた大きな目、すっきりとした決めの細かい色白な肌、 シャギーの入ったさらさらの長い髪、膝上のミニスカートに今流行りのブーツ、お洒落コート。 そしてざっくりと編んだ長くて白いマフラー。 年寄りばかりのそのバスの中で、やはりその女の子達は眩いばかりの輝きを放っていた。
だけどね。 その目は毒の無い様に無邪気に笑いに歪みながら言うんだ。 白いマフラーで口元と鼻を覆って、隠すでもなく言うんだ。 転げるように弾むその声で言うんだ。
「きゃははは。くっさーい。」と。
確かに、これだけ年寄りだらけだったので、加齢臭のする車内だった。 快適、とは言えない環境だったのは否定しない。 だけどさ・・・なんだかすごく空しい気分になった。 明らかに、私はそんなことを言う女子高生がおかしいと思う。 おかしい、と言うか・・・なんだろうな。 自分たちもいずれそうなることは全く多分わかっていないと言うか。 ああ。 「子供は残酷」と言うが、もうそろそろそのぐらいの分別は付いてるよね?お嬢さん方。
でも、こんなことを思いつつ、注意も出来ない私もなんなんだろうか。 思うだけなら誰でも出来る、けどね。 それともそう思う私が失礼なんだろうか? 目的の駅の3つ手前で「あー!くさかったぁー!!きゃはははー!!」と降りた女子高生らを遠くに見ながら やるせない気分満載になってしまった私でした。
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