実はですね、待っていたのは私の方じゃなくて、彼氏の方だったんです。 彼は、当時水商売のバイトをしていて帰りの遅い私を、ジグソーパズルをしながら待っていました。パズルは大概、モノクロ写真もので、外人さんのモデルが綺麗なポーズをとったポストカード調のものでした。2000〜3000ピースの作品を、2人してせっせと仕上げていたある日、私の帰りが予想以上に遅くなった日、彼は半分も出来上がっていなかったパズルを完成間近にまで仕上げて、不機嫌な顔。 「寝てるつもりだったのに・・・・。」 と言いつつ、ほぼ完成に近づいたパズルを私が誉めると、不機嫌な顔は和んだのでした。20歳の頃・・・・松本に連れて行ってくれた人でした。
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