2001年11月12日(月)
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「わん&にゃあ」 淀川没後3周年に相応しい1日 |
1998年11月11日。 あの主張の強い眉毛にメガネがトレードマークの、映画評論家 淀川長治氏が亡くなった。 ご本人を知らなくとも、多くのタレントたちがものまねをしているので、
「さよならっ♪ さよならっ♪ さよならっ♪」
の人といえば、きっと大概の人が頷く事ができるだろう。
そんな本日、あたくしはダーリンと一緒に、 予てから観たかった映画を観て参りました。
「CATS&DOGS」
です♪
めっちゃ面白かったです。 昔懐かしい、「トムとジェリー」を実写版にして、 「101匹わんちゃん」と「ミッション・インポッシブル」 を足した感じの、 ハードアクション・ハートフル・アニマルコメディー(どんな分野だ、それ)。
同時に、吹替え版も上映していたけれど、 ここはあえて、字幕版の方を選択しました。 何故かというと、吹替え版は数年もすれば、TVの地上波放送で 観られる可能性があるからです。 それに、どうせお金を出して大画面で見るのだから、 創られた生の状態のものが観てみたい・・・・。
しかし、あたくしたちの選択、まんざら間違いではなかったようです。 字幕を全部目で追うようなことをしなくても、 ストーリーは簡単に理解できるし、 何せ、動物の動きそのものが魅力的で、 すんなりと惹き込まれるからです。
おまけに、英語そのものがわりと簡単で 海外旅行の経験に乏しく、基本的に英語が苦手だったこのあたくしでも 1度は耳にしたことのあるような言葉ばかり。 字幕スーパーは補強代わり。 吹替えでは出せない、微妙なニュアンスをつかむことができたのは 決して、英語が得意だからでも好きだからでもないと思いました。
そういうのって、いいよなぁ・・・・と思うのです。 耳で聞いた異国の言葉が、ちゃんと理解できる面白さ。 これって、あたくし、幼稚園以来の感動です。
ただ一言、少年が「COOL!!」と言うのにも、 色々なニュアンスがある。 字幕にはわざわざそんなものは出さない。 「COLL!!」と言った時の状況と、彼の表情で 何となく、意味が伝わってくるのだから。 吹替え版ではこうはいかない。 「おぉ・・・・」とか「すっげ〜」とか、 口の動きに合わせて、無意味な言葉を挿入しなければいけなくなる。 本当は、いらないものだったりするのに、 口が動くから必要になってくる。 「COOL!!」一言に込められた意味合いって、 日本語に直すとおかしくなる場合が多いのを今回の映画で悟りましたよ、ホント。
ため息の1つ1つ、日本人はしないようなオーバーリアクション、 文化的・宗教的な相違、色々なものが国を超えると交錯するのだなぁと しみじみと思うのです。 それは、数ヶ月前に地上波放送で 「タイタニック」を観た時に感じたことに通ずると。
で、わが家に帰り着くと、 早速、愛犬コロちゃんがお出迎え♪ なんと愛らしいことか。 見れば、ネコたちも4匹揃って、じぃ〜っとこっちを見ている。 なんと愛らしいことか。
しかし、映画の中でも実生活でも思うのは、 犬は、人間にいつでも従順に擦り寄ってくるものだが、 ネコは、そうとは限らないということ。 しかし、その見てくれの可愛らしさで、全て免罪されているということ(笑)。 犬は、きちんと躾られ、訓練されるが、 ネコは、いつでも勝手気ままだということ(爆)。 おまけに、犬より少しだけ狡賢くて、媚まで持っているよん♪ということ(爆爆)
でも、あの映画を見た後では やっぱり、どっちもカワイイ。 どっちも、癒してくれる。 どっちも、本当にカワイイ。
こいつらが、人間の見ていないところで、 映画のような会話をしていたとしたら、さぞかし面白いだろうなぁ・・・・ などと、創作意欲までくすぐられて 本日、とっても充実した1日を送りました。
映画を観るという習慣を東京にいた頃はあまり持たなかったが、 こちらに帰ってきて、娯楽の選択も狭められ 逆に映画を観るようになり 淀川氏の言うように 映画の魅力の淵を歩くと、引きずり込まれてしまうというのも わかるような気がする。
さすがに、難しい内容の映画は字幕を追うのも辛いものがあるが 言葉を超えた処にある、監督や役者の意図みたいなものが見えてくると あたくし的には、自分がその役を理解したみたいな征服感でいっぱいになり 更に更に、創作意欲みたいなものを奮い立たせてくれるというのに、 今日やっと気づいた気がする。
そんなわけで本日はコレにておひらき。
さよならっ♪ さよならっ♪ さよならっ♪
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