2002年01月11日(金)
女性諸君、必見! 〜あなたは自分の顔をどうやって創っていますか?〜

 まず最初に言っておきます。
 あたくしは、戸籍上でも日常生活上でも女性で、
 女性としてのリスクもメリットも、大いに堪能しながら日々の生活を送っている。


 大体、1ヶ月に1度くらいブルーウィークもあるし、
 水曜に映画館に行けば、普段より600〜800円割り引いて頂ける。
 美の追求や体裁のため、男性にはあまり縁のない分野の
 化粧品やら装飾品やらに目を向けねばならない場合(冠婚葬祭など)も発生すれば、
 美しければ、それだけで賞賛されたりする場合もある(滅多にないけど)(爆)。



 さて、ここからは、男性・女性という括りではなく、
 あたくしのいた(いる)世界についてのオハナシです。


 舞台の公演を前にして、あたくしらレベルの俳優は
 自分で衣装プランやメイクプランを演出に提出し、
 事前に承諾を得て、その創作作業に勤しんだりする。
 メイクのプラン作成においては、まっさらな人の顔の絵に、
 実際のパウダーカラーや色鉛筆などを使って、
 「こんなふうにしたいんですけど・・・・」と具体的にファンデやその他の色づけ、
 ライン取り、傷を作る場合はその箇所や大きさ、
 果ては、眉の形や唇の厚さも、役の人格によっては自分の持つパーツを潰してでも
 なるべく表現したい印象に近づけるべく、悪戦苦闘したりもする。


 テレビなどの仕事になると、大体、その「印象」は発注元から出ているので、
 自分で考えなくてもいいし、
 創るのも、プロのメイクさんが、こっちの肌質や骨格まですぐに見抜いて
 きちんとやってくれるので、ラクといえばラクだけど、
 そうなってくると、「お人形」みたいでちょっとつまらない。


 それに。
 自分の肌質、肌の色、そして骨格を一番よく知っているのは、
 自分以外に他ならない。
 肌質や肌色は、変化する事があっても
 骨格だけは、そうそう変わることはない。
 この骨格を生かしたメイクが出来るのは、
 毎日、自分の顔を触っている「自分の手」に他ならない。


 あたくしの顔は、頬骨が高く、向かって左側に鼻筋がずれており、
 額は標準より少し広め。
 肉付きはここ1年で随分変わってしまったのだが、
 右瞼が左瞼よりも厚いらしく、両方とも御蔭様でくっきりとした二重瞼だが、
 アイラインを入れる際、同じようにやっているつもりでもやはり勝手が違う。
 肉付きが違うからだ。
 無論、アイホールの面積も、左右で全く違う。
 口角は、同じ力を入れても左側の方が上にあがる。
 本来の眉の毛の流れも、左右では異ない、
 左眉の方が、毛質が太く濃い。右眉は本数は多いが、1本1本が左に比べて細い。
 上睫毛は、左の方が目尻まで豊かだが、基本的に短くて少ない。
 下はマスカラをつけることが困難なほどに薄く、下手に触らないようにしている。


 と・・・・。
 このように、普段あまり化粧をしないあたくしでも
 自分の顔のことを述べよと言われれば、
 職業柄、きちんと列挙できる事くらいは可能なのである。
 絵心のある人ほど化粧がうまいかというと、そういうわけではないらしく、
 平面にはうまく描けても、「顔面」という立体にほどこす段になってヤバい人もいれば
 逆に、「絵は苦手なんです・・・・」なんていうカリスマメイクさんも
 日本には山といるのが現状(笑)。


 あたくしは、本日、日曜のオーディションに向けて、
 いかに自分を演出するかを考えつつ、洋服の配色を考えた上で、
 化粧の練習をしていた。


 あたくしは、いつも芝居の本番前(大体1週間くらい前)になると、
 一通り、メイク道具を揃えて、つけたり落としたりを繰り返して、
 色番号を控え、楽屋の化粧前(自分に与えられたメイクのスペース)で
 オタオタしないように、自宅で練習する。
 こんな事をしているのは、あたくしだけかもしれませんが(爆)。


 女性の皆様、知ってましたか?
 眉のライン取り1つで、相手に与える印象が違うんですよ。
 眉山の位置、太さ、長さ、色、どれか1つでも誤ると、とんでもない事になります。
 唇の口角の描き方1つで、母性を演出したり、甘えん坊を演出したりできるんですよ。
 色も流行り廃りがありますが、自分の瞳の色に一番合った色というのが
 顔に馴染むと一般的には言われているので、
 あんまり流行に左右されない方がいいです。


 雑誌によく特集されて載っている基本的なメイクの仕方で
 自分の顔を作っていませんか?


 それって、根本的にマチガイです。


 読者モデルが素人然として、プロのメイクさんに、さも
 「こうすると良い!」
 と言われて、得意げに顔をさらしていたりしますが、
 あれの半分は、メイクさんのやっつけ仕事だったりします(爆)。
 いざ頼りになるのは、自分の顔を毎日触っている自分の手と、
 目で見た時に解る、親から授かった遺伝子による骨格や肉付きの様子だけです。


 年齢を重ねるにつれ、そういった根本的な問題だけではどうにもならない
 と仰る方々・・・・まぁ、待たれい。
 シワやシミを隠すのにも、1人1人方法が違うのです。
 雑誌に載っていることを鵜呑みにしてはいけません。
 骨格や肉付きによって、コンシーラーが必要な場合もあれば、
 それナシで、ファンデーションの使い方を少し変えるだけで
 大丈夫な場合もあります。


 今まで、思い込みで使っていたファンデーション、
 それ、本当にあなたの色ですか?


 化粧品売り場のおねいちゃんに、
 「この色ですね♪」と言われて買った物じゃありません?


 隠すつもりが、逆に目立ったりしたことありません?
 肌色ばかりを厚塗りしすぎて、崩れたら最後だ・・・・なんてことありません?




 そんな事がないように、役者は自分の骨格や肉付きを知るところから始めます。

 ハリウッドで活躍している人たちの中には過激にそれを実行している人もいて、
 それがいわゆる「整形」だったりするわけですけど、
 彼らは、仕事を契約する時に、
 その仕事がクランクアップするまで、
 人相や体型を変えないという契約も交わすのです。
 体重が5kg増えて顔に肉がついたから、お払い箱・・・・珍しい話ではありません。
 更に、契約する際、
 「何月何日までにこの体型(体重)にせよ」という制限で、
 太ったり痩せたりというコントロールまで要求される。
 オマケに、「それが顔に出ないように」などとの条件までつくと
 さすが、アクターという職業にもライセンスを発行している国だけあるなぁ・・・
 と、半分呆れて、感嘆してしまいますけど。


 彼らは、知っているのです。
 自分の身体や顔のどの部分に、どれくらいの筋肉や脂肪がついていて、
 どうすれば、それをコントロールできるかということを。
 日本人の中で、それをやっている人はなかなかいません。
 筋金入りだなぁと思ったのは、宍戸錠くらいです。





 本題に戻りましょう・・・・。

 自分の顔、自分の身体、触ってますか?
 毎日何となく、一番楽な方法で化粧をしつつ、
 それが「自分の顔」になっている方々、いません?


 あたくしの友人(女性)に「自分の顔が嫌い」と言う人がいるのですけど、
 あたくしに言わせれば、
 彼女の場合、もっと、自分の手で自分の顔を触ってみるべきだと思うんです。
 彼女は顔が小さくて、パーツは整っているのですが
 どうも、本来の彼女の魅力を押し潰しているような化粧をしているのです。
 すっぴんを拝ませて頂いた事もあるのだけど、
 どうしてこの人は、この顔を演出する事を考えないんだろう・・・・
 と思ってしまうくらいに勿体無かったのです。
 素材、最高なのにな・・・・とため息を漏らしてしまうんです、あたくし(苦笑)。


 まぁ、他人様の顔のことなんかいいや。
 今日はウンザリするほど鏡を眺めて、ある意味疲れた(爆)。
 自分の顔のつくりの美醜を問うという問題ではなく、
 どのバランスで勝負すれば、
 主張の強さ柔軟性をアピールできるかというのを考えているうちに
 夕方になってしまった(爆)。


 昨日もパックしたけど、今日もしよう。
 どんな仕事も土台(=ファンデーション)が一番大事ですものね。
 役者も土建屋も一緒ってことです(爆)。
 そして、女性もそうだってことです(爆爆)。


 土台が揺るぐような仕事をしていたら
 全てがパアになってしまうってことです。


あさみ


投票ボタンです。押すとアサミンジャーがはしゃぎます♪


あなたの毎日にずぅむいん・・・・

My追加




めーるはこちら♪

宿帖直通(BBS)