2002年04月28日(日)
たのしい大人

 昨日のバドミントンの所為で・・・・・























下半身に激痛
(筋肉痛)























特に左半身


























 運動不足って怖いわね。
 家の中を歩くのにも、唸り声が出てしまう、いや〜な状況( ̄∇ ̄;)
 階段の昇降なんてもってのほか(涙)。
 アサミンジャー・・・・左下半身機能不全。
 修理に出した方がよろしい??
 アブラさした方がよろしい??
 平和を守るのもラクじゃないわ ┐( ̄∇ ̄)┌オホホ













 ところで。
 昨日の新聞に、このような事件が載っていた。



















中学生、給食の早食いで
呼吸不全・・・・死亡


























 これは、かなり凄まじい。
 昨今、流行の大食い&早食い系の番組の影響で、それを真似してでの
 事故(事件?)だったらしい。


 昨日、ぷよ2ちゃんと休憩中にニコチン&タールを摂取している時、
 この話題が出た。


「ほら、何てったっけ? あの大食いのチャンピオン・・・・」

「白田?」

「そうそう、それそれ。それの真似してあぁなったらしいよ。」

「中学生くらいだと、
まだ自分と他人の身体機能の違いっていうのがわかんないのかねぇ。」


「どうだろ・・・・??」

「大体、わかりそうなもんじゃん?
あぁいう人たちって、まず胃下垂チックじゃん。
白田だって、普通の人より明らかに口とかデカいし、食道も広そうだし、
まず、体格がいいから、あぁいう食べ方してももつんだと思ってた。」


「うむ・・・・確かに、彼は食道が広そうだ。」





 ぷよ2ちゃんは、妙なところに食いつきが良い( ̄∇ ̄;)
 あたくしの言いたいのはそんなこと(食道が広い)じゃなくって(苦笑)。


 報道では挙って、あの事故に関連付けて
 フードバトル系の番組の見直しを提案していた。


 あたくしに言わせれば・・・・。
 白田さんのことに関しては、決して嫌いじゃないのよね。
 寧ろ、好きな方。
 あの手の番組は、本当に見ている方の食欲を減退させる。
 他の人たちは、どの料理にしても、
 口の周りやテーブルの上をぐちゃぐちゃにしながら、
 正に必死に食べているのに比べて、
 彼は実に平然と平らげている。
 本人は必死なのかもしれないけれど、わりと綺麗に残さずきちんと食べている。
 あんな、どうでもいいような企画にも拘わらず、
 多分、彼は自分が他人より沢山食べられることに気づいていたんだろうな。
 ぐっちゃぐちゃに、ショートケーキやシュークリームを鷲掴みにして食べている
 他の人と、彼の明らかなる違いは
 正に、身体的能力の違いだと思った。
 たとえ、番組収録後に食べたものを全部吐いていたとしても、
 彼にしても他の人にしても、それを見せていない。
 偉いと思う。
 食った物を吐くなんて、あたくしの中では無意味だ。
 そういう場合は、明らかに身体的に変調を来している証拠だから、
 病院へ行った方がいい。


 視聴者は、その部分で惑わされてはならないのだ。
 自分が食べられる量と速度の限度を、
 きちんと見極めるべきなのだ。



「それにしてもさぁ。
親はやりきれないだろうなぁ・・・・子供があんな死に方したら。」


「確かに・・・・。キビシいよなぁ。」

「いじめや暴力で死んでいく同年代の子供らがいる中でよ、
あの死に方はもう、怒りのやり場がないもんね。」


「学校で死んだからっていって、先生の監督不行届きを
責めるわけにもいかないもんなぁ、今回のは。」


「大体、葬式で弔問客に喪主としてなんて挨拶するわけ?
『この度は、うちのバカ息子のためにお集まり頂いて・・・・』とか
言わなきゃいけないのかなぁ・・・・キビシいよね。」


「うむ・・・・それは考えてなかった(苦笑)。」

「腹上死の次くらいに、始末が悪いかも( ̄∇ ̄;)」

「(爆)」






 いや、笑うポイントではないんだけど・・・・本当は。
 近所の体裁とか、親の躾とか、そんなことよりも、何かもっと根底に
 ヤバいものが蔓延っているような気がしてならない。


 そんな本日。
 新聞のコラムに、この事件のことが早速書かれていた。

 その中で筆者は、こんなことを書いていた。
 「いただきます」「ごちそうさま」の意味を、今一度噛み締めるべきだ、とか、
 先の意見と同じように、フードバトル系の番組を見直すべきだ、とか。
 ありきたりだ。

 そうそう。
 こんなことも書いていた。
 ある母親が3歳の娘に、大食い&早食い系の番組を見ていて
 「どうしてあの人たちは、あんなことをしているの?」
 と問われて答えることができなかった・・・・・と。

























 え・・・・・・・・・・?

























 答えてあげなきゃでしょ・・・・・・・・・・・??
























 自分がわからなかったら、わかる人を引っ張ってきてでも、
 そして、自分も学ぶつもりで、子供にはきちんと教えてあげるべきでしょ??
 わからないことは恥ずかしいことではない。
 わからないままでいる方がうんと恥ずかしい。


 おまけに。
 このエピソードからして、子供はちゃんと自分が食べられる量と速度を
 本能的にわかっているということに、親は気づかなければならない。


 何だかなぁ・・・・歪んでいるよなぁ。
 基本的な生存本能を大人になると忘れてしまうなんて、ある意味で悲哀だ。
 親や先生や地域という、大人も沢山いる環境の中で生活している子供たちに、
 事の正しき・悪しきを教えることができる人というのは
 本当にいなくなってしまったのだろうか・・・・。













 そんなことを考えていた、矢先。
 NHKだったか何だったかの特集で、
 とある小学校をたった数年で立ち直らせた、イギリスの女校長のことをやっていた。
 彼女は、子供たちの学力向上は勿論のこと、メンタルケアも充実させた。
 教師陣にも高いクォリティを求め、人材集めにも常に余念がなかった。
 遂に、その小学校は、国語・算数・理科の3教科の合計平均点を
 当初300点中40点位のところから、たった5年で230点程のところまで
 引き上げることができたのだという。


 イギリスには、日本でいう教育指導要項というのが存在しない。
 教科書も、指定のものが一切ない。
 国から指示されているのは、国語と算数だけはきちんとやるように・・・・
 日本でいう「読み・書き・算盤」とかいう基本学習だ。

 この小学校では、これの他に週に1度、
 プロのアーティストたちにオファーを出して、
 本格的な「アート」に触れさせるようにしているようだ。
 この特集の収録日に来ていたのは、プロのダンサーたちで、
 彼らは、踊るという身体表現を、子供たちと一緒に楽しそうにやっていた。

 「自分たちの頃はこんな授業は考えられなかったよ。」
 「これなら、すごく楽しい。今、自分でやってみても楽しい。」

 彼らはそう言っていた。 
 
 綿密な要項が存在しないので、
 教師たちは、自分たちの創意工夫で教材を探し、そして研究して
 授業に用いる。
 子供を飽きさせないような授業作りのために、教師たちは互いの授業を観察する。
 そして、ウィークポイントや見習うべき点をそれぞれが把握し、
 それがそのまま、教師の査定の対象になったりもする。

 メンタルケア専門の教師もいて、その教師は授業中や休み時間を問わず、
 常に全ての教室を見て回っている。
 そして授業に集中できていなかったり、少しでも変調を来している生徒を見つけると
 すかさず「自然に」声をかけて、悩みを積極的に聞き出す。
 教師自身が自分のささやかな悩みを吐き出すことによって、
 生徒からも巧く悩みの本質を聞き出しているようだ。

 「僕は、朝、起きられなくて困っている。」
 「こんなことが悩みなんだ。おかしいだろ?」

 その教師の導入はこんな感じだ(笑)。
 


 すごい。
 かなり徹底している。
 この学校は、何も先の校長だけの努力の結果ではない。
 ベテランといわれる教師たちの、発想力に充ちた素敵な授業、
 そして、子供の集中力を途切れさせないだけの、信頼関係と実績、
 様々な要素が合いまって、「教育」という形になって表出したといった感じだ。
 この小学校を作った校長は、遂に、女王に表彰されるにまで至った。
 多分、日本も、彼女の方法(教育)は真似してもいいんじゃないかなと思った。
 せっかく、新しい指導要項もできたことだし、
 「これから」のところに、日本はいるのだ。
 いいと思ったことは、何でも試してみるべきなのだ。

 この校長のすごいところは、心血全てを「教育」に傾けているように見えて、
 実は自分の健康管理や、体力作り、趣味や、家事もきちんとこなしているところ。
 見ているだけで、ぶっ倒れそうなスケジュールである。
 思わず、拍手したくなる。ホント、すごい。


 あたくしたちにとって校長先生というのは、
 普段は全校集会くらいでしか顔をみないような存在だった。


 この校長は、教師陣とは勿論、強烈なスクラムを組み、
 決して査定も甘んじることなく厳しく行なうのだが、
 何より、日常的に生徒の中に入っていって、
 授業が乱れればそれを冷静に軌道修正したり、助言をしたり
 そういうことを平気でやる。日本ではあまり見ない光景かも・・・・。
 あたくしにはとても興味深く見えたんだけどな。
 加えて、地域・・・・つまるところ、家庭にも気を配っているようだった。
 生徒の親とも、綿密に付き合い、子供の躾や教育についての相談にも
 逐一、丁寧にのっているようだ。


 多分、これはやりだせばキリのない、永遠の道程かもしれない。
 だから、日本ではある程度の要項を作って、先生がラクできるように出来ている。


 今の日本の先生たちが、決してラクなポジションにいるとは思わない。
 寧ろ大変だと思う。
 だけど、クォリティを追求した「教育」は、
 大人にとっても「必要」な世の中になってきているのではないかな・・・・と思う。


 イギリスのその小学校の子供たちは勿論、
 先生たちも生き生きしていた。
 何となく、満たされている感じに見えた。



 日本は大丈夫なのかな・・・・・
 この国は、壊れていかないのかな・・・・・


 あたくしたちが通った「学校」という場所が、
 そろそろ本格的に形も質も変わっていく。
 あたくしは思う。

 人間は、ひとりでは生きてはいかれないから、それを覚えるのには、
 家庭や、小さすぎるコミュニティでは足りないとあたくしは考える。

 あたくしの当面の目標は、「ラク」をする大人じゃなくて
 たのしい大人になること。

 まだ遅くないだろうから、質のいい勉強をもっとしたいなと考える
 今日この頃でした。

あさみ


投票ボタンです。押すとアサミンジャーがはしゃぎます♪


あなたの毎日にずぅむいん・・・・

My追加




めーるはこちら♪

宿帖直通(BBS)