2002年09月21日(土)
|
あたしが生きてきた道 |
なぁんてさ、すっごい大袈裟なタイトル(笑)。 でもさぁ、そういうのを気にしつつ、あたくしの作品を読んでくれている人がいるっていうのに、気づかされた。
「コレ、実体験?」 「ノンフィクション?」 「実は、全部自分に起きた事なんでしょ・・・?」
等々、特に短編小説を読んでくださった方からはこのような感想を頂く事が多い。 だけど、あの作品たちは正確に言うと完全なフィクションで、 曖昧な言い方をすると、「希望観測的ノンフィクション」だったりする。 こうなったらいいなぁ・・・・とか、 こういうふうな生活ができてたらなぁ・・・・とか、そういうの。
まだまだ「雑」に掲載した短編は沢山ある。 サボって更新していないだけで、実際にタイトルまでつけてあるのに、 アップしていない作品が5作ほど。 そして、新しい小作品の「ガールズライフ」もついこの間、4章全部が書きあがって、アップしようと思えばできる状態ではある。
あれを全部読んで、それでもまだ、あれらの小説の中で起きる事柄は全て、あたくしの実体験が元になっているんじゃないか・・・・?などと疑問を抱く人がいるとするならば、あたくしは相当凄い人生を送ってきたということになる(爆)。
あたくしが生きてきた道なんて、当然、平々凡々とした、ありふれた生活。
「紅蓮観音」を読んで、アレは実話か? と問う人はあんまりいないけれど、 あれに似たような、同じようないじめには遭った・・・・という報告や感想を頂くと、 正直、胃に穴があいてしまいそうなほどに、苦しくなる。
長編小説に出てくる登場人物や主人公は、わりと早い時期に独り歩きしてくれるのだが、それが却って、あたくしを虜にさせ彼らや彼女らに執着する心を芽生えさせる。同情とか共感とかを超えた奇妙な感覚で、彼らの気持ちの琴線に少しでも触れるようなコメントを頂くと、それが直接あたくしの琴線にも触れる。・・・・同化に近い。
昨夜。 ある人が、あたくしにこう言った。
「都会で暮らしていると、我慢や緊張や背伸びを強いられる・・・・。」 「そしてどんどん、自分が冷酷になっていく気がする・・・・。」 「君は(病気で)東京を去って、それを『情けない』と言うけれど、 それは逆に、心が優しい証拠だと思うんだ・・・・。」
あたくしは、この言葉を「くだらないわ」と一蹴したい気持ちだった。 何を根拠に、「優しい」などと言うの・・・・? 他人を蹴落とす側にも、そして蹴落とされる側にも立てない自分が どんなに惨めか・・・・ この人には多分、一生かかっても理解するのは無理なんだと思った。 この人の職種を聞いたら、 蹴落とし蹴落とされる可能性をいっぱい秘めている仕事をしている人だった。 多分、頑張ってその仕事を続けていれば、凄い充足感が得られるだろうが、 同時に心も荒みそうな仕事だった。 (別にヤヴァくはない、ちゃんとしたカタギの仕事だったが(笑))
多分、この人は今、満ち足りている。 あたくしとは逆だ。
あたくしは、いつも何かが足りない気がして、そこらじゅうを目を皿のようにして 探し回っては疲れ、そして、寝込む・・・・よわよわピクミンみたいな感じだ。
舞台に立てば、きっと前のような充足感が甦ってくるだろう。 そのことは知っている。 だけど、この中途半端な状態で舞台に立ったら、病状はますます悪化するだろう。 そういう人を何人も見てきた。 廃人同様になって、落ちていった人も見た。 死んでいった人も見た。
その度に、あたくしの中に色々なものが刻まれた。
もう、書くことしか道は残っていないのだろうか・・・・・?
そんなことを考えながら、 新しい作品のプロットを、古いノートからもう1度立ち上げ直す作業をしていた。 しかも手書きで(笑)。 この段階の作業に限っていうなら、 手書きでないと、あたくしの思った通りにキャラが立たないから(爆)。 前に1回、WRDでこの作業をやって、 途中からどうにも進まなくなった作品があるのよ(爆笑)。
登場人物の名前も変えよう。 嗚呼、調べ直さないと辻褄の合わないことが出てくるな・・・・。 医学書、欲しいぃ・・・・・・・・。(心の叫び) 年代設定いつにすれば、安定するんだろ・・・・? とりあえず簡単な人物相関図でも作るか。 そんなことをしていたら、1時間くらいがあっという間に過ぎていった。 1時間で出来てしまう自分がすげえなと思うけど(爆)。
今夜は夜なべで、プロローグでも書いてみるかなぁ。 まだいい加減な設定しかしてないけど、書いているうちに安定してくるのが あたくし流だから。
昔はもっと、切り口の鋭いことを書いていたような気がするんだけど・・・・。 ぬるま湯に浸かって、ボーっとしていると、いいことなんか1つもない。 やっぱりあたくしは、都会に戻りたい・・・・。
|