早いもんで、我らの婚礼祝賀のウタゲからちょうど1年経ちました。
あの日に限って言うならば、本当に、初めて心底、愛想が尽きたんです(苦笑)。 まぁ、そうは言っても気質が真逆の相補性夫婦なんだから、今日まで平穏無事にやってこられたのは ある意味快挙ですし、あの日以来、本気でそう考えたこともないし・・・・浮気その他もしてないし(爆)。 (あぁ、あたくしの方はね(* ̄m ̄) ププッ)
そんなこの日は、別段、祝宴を再び・・・・というアレもなく、ぷよ2は夜勤だし。 ひとりでのんびりと過ごしておりました。 月の使者は忘れ物をしたのか、一旦荷物だけ置いて、どっかに行ってしまうような有様だし( ̄∇ ̄;) とにかく、ここ2、3日、どうにもならない倦怠感を持て余しておりまして、 あんまり、祝う気分でもなかったし。 もしや、コウノトリが飛来?? というちょっとした勘違いもあったんですが、 それもどうやら本当に勘違いだったらしく、使者は忘れ物を取りに帰ったてからはどっしりと居座り始め 通常の2、3倍の倦怠感をひしひしと味わっているところなんです(苦笑)。
精神的にくるPMDDはあんまり酷い症状にならず、今回は軽いPMSだけで済んでいきました。
さっき、ちょうど1年前の記録を読み返すと、まさに戦禍の只中のような状況で、 当時のことがそれは鮮やかに甦ったんですが、月の使者までが1年前の同じ日にやってきていたとは こればっかりはすっかり忘れておりまして、全てウタゲのハイテンションで乗り切ったオノレを めちゃくちゃ褒めてやりたい気分になりました(笑)。 加えて風邪までひいており、よく頑張ったよな・・・・自分。。。。とか思ったり( ̄∇ ̄;) そんな今年は、季節の変わり目に下手な風邪もひかず、 あのハイテンションな医者、ヤマナカの世話にもならないまま、1シーズンを乗り切りました。
1年経つと、自分の住まいの周囲の環境も次々と整いだして、通り向かいの小児科が月曜には開業。 その小児科から3分も歩かないところに、産婦人科があり、 そしてその産婦人科の通りを更に5分程度歩くと、今度は新しく内科が出来る予定だそうで、 暮らしやすさもメキメキ向上中。 ヤマナカのところまでは、体調不良の時は車を出さないとちょっとなぁ・・・・という距離だったのが 這ってでも行ける所に内科が出来る♪♪というのは非常にありがたいことで、 それこそ、今後、本当にコウノトリが飛来した時なんかには、内科・婦人科・小児科が徒歩圏内♪ というこの環境・・・・絶対に動きたくないっっ( ̄^ ̄) この内科開業予定地のすぐ隣には、最近24時間営業になったスーパーがあり、 「不良主婦」にとっては至れり尽くせりの立地条件。 (下手に実家に帰るよりも居心地がいいようになった(笑))
この夏は色々あって、どちらかというと、自分と向き合うことに傾倒してきたので、 1シーズンをほとんど「ひとり」のために費やした。 なので余計に、「あっという間」という感じ。
ぷよ2はこの日に甚く感慨を覚えるようだけど、あたくしはそれほどでもない。 ウタゲはあくまで「お披露目」であって、その下準備に携わった人々のことも顧みると、 とても感慨深くなれないのだ。実際、すごく大変だったし、のほほんとしていられなかったし。 そんな嵐のような1年前のちょうどこの日、緊張を隠しきれないまま、それでものほほんとしていた ぷよ2は本当に幸せで、おめでたいヤツだと思う。 あたくしまで「夢見るユメコ」だったら、きっと始末に終えない夫婦になってんだろうな( ̄∇ ̄;) あの日のあたくしは、確かにハイテンションだったけれど、主役に祀り上げられても スタッフの動きや香盤に目を光らせていたので、一時たりとも休まらなかった。 主役とは名ばかりで、ほぼ「演出家」に近いポジションにいたからかもしれない。 ( ̄∇ ̄;)・・・・職業病だな、コレは(苦笑)。 ちょうど芝居の本番のような目まぐるしさで、感覚がそれとリンクし、 ハイテンションの種類も酷似していたので、自然と、幕が下りるまではとにかくパーフェクトを目指す!! みたいな感じに摩り替わってたんだと思う。
同居と挙式の日程をずらして、ホントによかったよ・・・・それだけはしみじみ思う(笑)。
ぷよ2は外で仕事をしてきてくれているので、ウタゲは彼にとって、 本当の「パーティ」になったことだろう。あの日のことをうれしそうに話すし・・・・。 普通は逆なんだろうけれど(苦笑)。 (「結婚式は花嫁のためのもの」なんて、業界でもそんな常識が罷り通っているくらいだし。) でも、ブライダル業界の一面を垣間見たことで、あたくしは楽しいよりも何よりも、色々と勉強になった。 企画プレゼンの通し方、プランの組み方、予算の立て方、会場の設営や管理、 もう、様々なところが勉強になった。 色の調和や音のゲージ、全体のミザンス、進行の手際・・・・全部プロの仕事なので、見応えがあった。 そういう部分では、とても刺激的で、もう二度と「自分の結婚式のプロデュース」をする機会など ないだろうから、そういう部分では非常に楽しめたけれど・・・・。 確実に「フツーの花嫁」とは違う角度で以って、打ち合わせの度にあれこれと切り込んでくるあたくしを 同業と勘違いした部署の人もいたっけ。(装花全般担当、衣装・美容担当)
「あの規模のカクテルドレスを着て、あんなに普通に歩ける人を初めて見ましたよ!!」
いや・・・・( ̄∇ ̄;) 決して普段から着ているわけじゃないんですけどね(爆)。 どんな手枷足枷がついていようとも、普通通りに動く・・・・というのが信条の世界で、 カクテル(カラー)ドレスなんてものは、確かに動きにくいけれど、アレより大変な衣装はいっぱいある。 それを思えば、サーバメントが普通に料理を運ぶ隙間を普通に歩くことくらい、わけはない。 あぅ・・・・♪ 黒いドレスにしてよかったよ♪ あのハコ(会場)でこの1年、黒ドレスはなかったと思う。
装花は最終的には面倒になってきてしまったので(爆)、 配色の勉強をきちんとしたぷよ2に一任したけれど、 始終、壁の色と面積、天井の高さ、自分の着る予定の衣装を想定して悩むあたくしを見て、 装花担当のおにいちゃんは
「お詳しいですね・・・・色彩の勉強か何かをなさっているのですか?」
と聞いてきた(笑)。 いやいや・・・・全然詳しくないよ。無勉強が恥ずかしい。特に花のコトなんかさっぱり( ̄ー ̄; 春の旬、夏の旬は見当がつくけれど、問題の秋の旬が何であるかはノーチェックのままだったし。 色の勉強はしていないけれど、全体のバランス、ミザンスは死ぬほど体に叩き込まれたので、 目に煩いものが何であるかは、体がそれとわかるようになってしまっていた。 花というモチーフにそれを置き換えて考えると・・・・という変換が最終的には面倒になってきてしまったので 候補4色を挙げて、その中からぷよ2に決めてもらったのだった。 ・・・・まさか、このハコ(会場)、明かりに色なんか入れないよなぁ?? という部分は心配だったので、 その確認を取ったら、上記のようなことを言われた(爆)。 明かりに色が入ると、化粧の色も変えなきゃいけないじゃん(笑)。 露出部に塗る塗らないで、最後まで美容部と揉めてたんだから(爆笑)。<厄介な花嫁だなぁ、オイ。 そりゃもう、嘗め回すように会場の隅々までチェックをする花嫁だったので、 何回目かの打ち合わせの時には、出入り業者も真剣になってきて、こっちにも張り合いが出てきた。 死ぬ気でやってもらわないと困るんで(笑)。
結果、このウタゲが終わった時、あたくしはホッとした。 幕が落ちきって、客の追い出し・完捌けをやりきって初めて、「素」に戻る「あの」感覚だった。 帰っていく客の顔を見て初めて、あたくしは満足する。ダメだなぁと思うと、楽屋でこっそり泣く。 ただこの日は、2ステ3ステ決行当然のスケジュールで、ホッとしているヒマも、 さめざめ泣いているヒマもなく、たった3時間の睡眠時間で、稼働率は20時間弱という 病後初めての「もんすごい1日」だった・・・・ということだけ鮮明に記憶している。 周囲にそれとなく聞いてみると、女性側はほぼ80%の確率で、 結婚式や披露宴に淡くてあったかい思い出はそんなにないなぁ・・・・という意見が返ってくる。 「やり足りなかった」 「とにかく疲れた」 「準備に体力も精力も全て奪われた」 ときて、果ては 「何だったんだ、アレは??」 と記憶の怪しいのまでいた( ̄∇ ̄;)
まぁ、つまるところアレだ。 業界や男性の予想や定石を超えたところに、花嫁やオンナの本音がある・・・・そういうことだ。
コレは女性側は全て口コミで情報交換がなされるものの、男性側はほとんど未対応。 ブライダル業界もそろそろ、男性専門誌を出すべきなんじゃなかろうかと、あたくしは その需要を感じている。 確かに「結婚式」は2人のものだけれど、所詮、オトコとオンナは違う生き物なんだから、 全く違う切り口で読み解いていった方が、精神衛生上、企画進行上よろしいと思われる。 少なくとも「何だったんだ、アレは??」というカップルを出さないためにも(苦笑)。
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