2005年10月22日(土)
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本腰入りました!/どんどん美しくなっていく |
土曜の正午。月に1度のクリニック。 そろそろ本腰を入れて、また、更なる減薬を・・・・と目論んでいるあたくしにとっては天王山。 今月は体調のサイクルが幾分いつものと違ったのと、1回だけ発作が出たのとで、 後は何ら問題がなく、よっしゃ♪ このままの調子で、上向き調子を利用してガツリと来年に向けて助走! というのを踏まえて、アヒル隊長と相談ですよ。
6週間計画。 6週間かければ、上手に体とケミカルをバイバイさせることも可能かもしれない。 そんな話をしていた。・・・・1ヵ月半。あれ? 前に話した時はもっと長期的と思っていたんだけど、 こうやって考えてみると、意外と短いなぁ。
とはいえ、順調にいって6週間・・・・なんだから、やっぱり12週間・・・・ 3ヶ月程度は覚悟しておいた方がいいかもなぁ。 話が具体的になってきて、処方される薬の分量はいつもと変わらないのだけど、 それはあくまで「保険」であって、これを全部飲めというお達しとは違う。 この中の、コレとコレを抜いて、ダメだったら少し足してみて様子見。 安定剤も2種類あるけれど、こっちの方が早くサヨナラできるかもしれないから、 こっちを先に減量し始める。眠剤は半減期の短いヤツから徐々に・・・・随分と具体的になってきた。
もっと強い薬を妊娠期間中にがぶがぶ飲み続けても、五体満足な赤ちゃんをケロッと出産しました♪ なんていうのばっかりだから、ひょっとしたら、ここまでしなくても大丈夫なのかもしれないけれど、 自分が人体実験1号みたいなふうに薬の影響を我が子に託してしまうのだけはどうしても嫌だし、 それはアヒル隊長も同じように考えているらしく、
「とりあえず、万全を期すということにしておきましょう♪」
という方向性が定まった。 ダメなら無理せず、ガブガブ・・・・は確かに良くないけれど、安定した母体あってこその胎児なわけだから あたくしもそこんとこだけは無理せず、お医者と仲良くやりながら、今後を見定めていきたい。
この日、リエと久々にリアル対面する。 最近、メールのやりとりが頻繁だったので、いきなり話題はコアなとこに突入する、 この最短距離挑戦タッグは、愛すべき存在だなぁと常々思うんだけど(爆)。
この間、購入したマフラー(白のふわっふわのヤツ)と ファーのボールとイミテーションパールでキラキラしているネックレスをやっとプレゼント♪ ネックレスを購入した時には全く知らされていなかったんだけど、 何でも彼女は、今、色んなタイプのネックレスを集めるのに凝っているらしく、 そういった意味でも非常に喜ばれ(笑)。 かなりフェミニンなタイプを選んだつもりだったんだけど、元来色白の彼女に、 そのマフラーもネックレスも、顔映りよく、あたくしが目論んだとおり、本当によく似合って あたくしまで嬉しくなった。 でも、全然知らなかったよ・・・・ネックレス集めの件は。 あたくしはただ何となく、「こういうのがいいんじゃないかなぁ・・・・」とインスピレーションで選んで それが彼女のイメチェン魂に着火してくれればいいよなぁ♪ と思って購入しただけなので、 こんなところで、大昔のシンクロニシティが発揮されるとは思ってもみなかった。 そんなあたくしのことはよそに、彼女・・・・どんどん美しくなっていくんですけど(笑)。 目に見える進化を遂げている、まさに最中って感じで♪
ミスドで軽くお茶をして、その後カラオケに流れ、田舎のフリータイムを満喫しながら あれこれ話していたんだけど、彼女が「タッチ」関連を歌い終わった瞬間 (※主題歌も含め、あれこれ挿入歌とかもやりたがるので、うちらは(笑)) こんなことを言った。
「ヤスエは、こうありたかったのかもねぇ・・・・。」
「み・・・・南ちゃんっすか(爆)。」
う・・・・ん。気持ちは、あくまで気持ちはわからなくもないんだわ。 双子の兄弟と幼馴染で自分は女の子。 中学や高校へ進学すれば、自分が一番「南ちゃん」に近いポジションにいる。 しかしヤスエには、国民の皆々様を惹きつけるだけのカリスマに恵まれたわけではなく、 いやいや、そんな人間は日本中、そんなにいないと差し引いたとしても、 例えば、小さな田舎の学校の中でもそう在れたわけではなく、 双子の兄弟が所属する部のマネージャーにもなれなければ、況してや新体操部からお声がかかるような 美貌とスタイルと運動神経を持ち合わせているわけでもなかったのでねぇ・・・・( ̄∇ ̄;)。 高校進学後、そんな彼女は野球部のマネージャーになったと聞いた。
どんびきした(爆笑)。
そーか、そーか。要するに、誰のことを好きであろうが、頭の中は「タッチ」やねんね? そこに双子の兄弟がいなくとも、とりあえず、「南ちゃん」でありたいのよね? ここまで書いてきて、あたしゃ、痛々しくなってきたよ( ̄∇ ̄;) そうまでして抱えた理想を追い求めているだなんて、ある種、健気ではあるけれど、 一歩間違うと、道化でしょう? マンガと現実の区別くらいはつけなくちゃ・・・・。 「タッチ」がその後、テレビアニメで続編スペシャルとかやって、 とりあえず南ちゃんと達也の距離を離しといてくれてよかったと思う今日この頃・・・・。 劇場では、今になって実写版っすよ(トホホ)。 またアレに触発されて、奇妙な行動に出なきゃいいけれど・・・・。
話は前後するが、まだお茶を飲みながら駄弁っていた時。 話題が「噂の独り歩き」と「オトコの嫉妬」についてになった。
「あのさぁ・・・・私思ったんだけど。あの一連の事件の中で、もしもよ? あれらの噂を男の子が流していたってことも考えられない??」
「( ̄□ ̄;)!!・・・・そ、それは、大いにありうるかも!!」
「最近になってつくづく思うんだけどさぁ、オトコの嫉妬ってホントにオンナよりタチが悪いよ。 職場でもねちっこいのが結構いてさぁ・・・・女性が少ないっていうのもあるんだけどね。」
「あぁ、確かに。大人になってから薄々気づいてはいたけど、アレに拍車がかかると、 もうオンナでは手に負えないって感じはするよね。」
「噂の根源なんて、もうどこがそうなのかハッキリしないけど、もしアレが男の子の仕業だとしたら・・・・。」
「うっわ〜!! アカン!! 寒気するかも!!」
あの伏魔殿のような学校の中で、常に目立って蠢いていたのは女の子の勢力だったので、 どうしてもそっちにしか目がいかなかったけれど、もし水面下で噂や真実を流していたのが 男の子たちだとしたら、何度目かの淘汰と人間不信になりそうだ(苦笑)。 とはいえ・・・・。 男の子たちに流される噂など、本当に何の脈絡もなく、今でもあたくしは無害だと思っている。 女の子に比べれば、悪意もないし、可愛いものだ。 例えば・・・・ヨシオがそのテの話をどこかへ流出したとしても、それはあくまで彼なりの真実であり 既に噂でもなんでもないので、あたくしが口を挟むべき範疇ではないとも言えるのだ。
「ところでさぁ・・・・ヨシオってそんなにモテたの?? あたし、未だに信じられないんだけど。」
「(苦笑)モテてたね。うちの学校の伝説を覆すことなく。」
「どうしても理解できないんだよね。何か、人間的に魅力があったとか?」
「う〜ん・・・・そうねぇ。やっぱり、野球の影響が強いんじゃない? 投手としても打者としても、それなりに頑張ってたみたいだし。」
「へぇ〜。そうなんだ。」
「だから、野球好きの女の子たちにはたまらなかったんだと思うよ。ま、あくまで推測だけどね♪」
「俗に言う、『努力家』タイプ??」
「あぁ!! それはまさにそうかも(笑)。あの子ね、部活を引退してからも、ずっと毎朝 学校に来る前に、走り込みをして、それからまた走って学校に来てたんだよ。 秋口とか冬になっても、体作りはやめてなかったみたいよ。それには素直に感心したわ。」
「へぇ・・・・それは全然知らなかったわ。普通にすごいよね、あの距離を毎朝なんて。 努力家なのはわかったけど、その他人間的にはどう思った?」
「あはは♪ アレは、女好きするタイプかもね。手癖が悪いっぽいのも噂だけの話じゃないみたいだし。」
「今でも!?」
「さぁ、どうだろ・・・・。独身女が群がりやすいタイプではあるかもね。 彼がそれをどう感じているかは、私もわかんないけど。 ・・・・嫌な気分はしてないんじゃない? だって実際、モテるんだから(笑)。」
改めて話してみてわかった。 いつまでもヨシオみたいなタイプの男性を追いかけ続けると、ホント、ロクなことがないって。 また、彼に愛されたところで、何がどうというわけでもないということも。 冷静に考えてみると、彼にはいつも「女性」という狙撃手がついている感じで、 それが彼の魅力そのものなんだろうけれど、ごたごたが苦手なあたくしにとっては、 やっぱり避けて通った方がいいとされる人種のようだ。 相性は良さげな雰囲気だけれど、やっぱり死にたくねぇもん(笑)。 いつ、誰に後ろから刺されるかわからない(爆)。 あたくしがそんなことを言ったら、リエに大笑いされた。
ちょっと前なら、大笑いなんてオチにはならなかったはずだけれど、 こっちも粗方整頓の目処がついて、スッキリしてきたところでもあり、 リエだって、自分の恋に夢中だ。昔より「今」なんだ。 狙撃手が周囲にゴロゴロいるような男の核心に迫るような危険を冒さなくなるくらいは大人になったし、 いつまでも「タッチ」の南ちゃん気取りでいられるほど、生来、少女趣味でもなく、 あたくしは現実世界を生き抜いていかなければならない、「よき試練」を与えてもらっているのだから、 それを全うすべく精進するのが、とりあえずは楽しいもの。
とにかく、「今」を追及しようとしているリエの姿は、口では昔話をするものの 着々と美しくなっていっていて、そして、自分を磨くことに執着するようになった。 女性として、一番輝ける時を逸していない。そして、方法論も間違っていない。
美しき人と過ごす時間は刹那の如く。
趣味が合うというのは、何にも勝る(爆)。 火薬の量とアクションの美しさに一喜一憂し、うむ・・・・この作品はこうである等々、 プチ品評会なんかも開催されていたのは、呼び合う「血」がそうさせる。不可抗力( ̄∇ ̄;)
互いに女を磨いておいて、また冬に会う約束を交わし、家路に。 もう日が落ちた国道は、意外なほどにひんやりとした風が流れていた。 稲刈りが始まろうとしている。
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