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絶望アッパーカット - 2003年11月03日(月) THE BACK HORN「イキルサイノウ」ツアーに行って参りました。 会場のライブハウスJの10周年イベントも兼ねており、やはりツアー中のセツナブルースターとの合同イベント。そのせいかどうか前回JUNKBOXに来たときよりも混んでいたような気が(後ろにはセツナの身内の方らしき人々もいたし…)。何にせよ嬉しいことです。 入口の物販にてCD(スペースシャワーTVのコンピ)とグッズを購入。 グッズの物販の隣は地元CDショップの出張販売で、昔の仕事仲間と2年ぶりぐらいに再会。コンピ以外のCDは既に全作購入済みの為買えなかったのに、隣のグッズを買っていたらCDのほうのおまけのポスターを戴く。すまんねWさん。 Jでライブを見るのは初めてだったのですが、後ろのほうが一段高くなっていて比較的見やすいのがありがたい。てかライブハウスってこれが普通? 他にライブハウスというと前述のJUNK(前も後ろも床の高さは同じ)しか知らないのでわかりませんが。 ライブが始まり、まずはセツナ。 初めて聴いたのですが、なかなか良かった。強いて挙げるとするならSyrup16gと同じニオイがするような音。結構好きです。 セツナが終わったあと後ろにいた女の子たちが「うまくなったね〜、かっこよかったね〜」と口々に言ってましたが、着々と腕を上げているのであろうことが伝わってくる気がしました。 バックホーンが出る前に機材を運び出したり……という作業があるわけですが、Jのスタッフのみならずセツナのメンバーも自ら機材を運んだりしている。偉いなあなどと思いつつ見ている内にステージにはバックホーンのドラムやら何やらがセッティングされ、ふと気が付くとドラムの前に座って位置やなんかをチェックしているのは松田さんじゃありませんか。よく見ればベースをチェックしているのは岡崎さんだし後ろ向いてギター持ってるのはもしや菅波さん?? こういうのってスタッフの人たちがやるもんだとばかり思っていたのでなんだか新鮮でした。それとも私が無知なだけか? まあいいや。 さていよいよバックホーンのライブ。 1曲目は「惑星メランコリー」、続いて「サニー」「幾千光年の孤独」。前のほうは相変わらず物凄い人の波がうねっていて、(後ろにいてよかった……)とひそかにホッとしてみたり。頑張って中央の辺りに立っていたおかげで山田さんや菅波さんの顔が良く見えました。 アルバムの楽曲を中心に昔の曲もあり。全身全霊を込めたプレイにはいつも圧倒される。しかし最終の新幹線の時間が迫ったため、「未来」の前奏を聴きながら駅へダッシュ。最後まで聴けなかったのはとても残念でしたが、観に行けてよかった。「羽根」も「赤眼の路上」も聴けたし。 世界を創り、人物を生み出し、自分を吐き出す。 表現するという作業は、そういう作業の積み重ねのような気がする(どこに重きを置くかは人それぞれとして)。 自分を吐き出すことに重きを置くとその表現が内側へと向かってしまうのは仕方のないことで、決して悪いとは思わない。けれど人前で表現するからには外側へも向かわなければ、と思う。それは観衆に媚びるということとは全く違う、表現の技術の問題。 媚びる必要はない。けれど人前で表現するからには伝えなければならない。 以前アマチュアのバンドの演奏を聴く機会があったときにそんなことを思った。 バックホーンにしてもセツナにしても、激しさの中にもどこか安心して聴いていられる部分がある。 エンターテインメント的なものとは勿論違うのだけれど、渾身の力で演奏する、鋭さや激しさを持ちながらも聴き手を拒絶しない。 それは何年も観衆の前で歌い続けていくことで生まれる余裕とでもいうのか。「力」といってもいいと思う。 ……書いている内によくわからなくなってきたな。ともかく観に行けて最高に良かったと思えるライブでした。あと上りのあさまは最終を十時近くにして戴けるととてもありがたいのですが(それは無理だろ)。 -
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