ブルーにこんがらかって...月人

 

 

幸福な亡骸 - 2003年11月18日(火)

たまたまついていた某午後の情報番組にて、芸能人のファッションチェックなるものをやっている。
ふと見れば画面には小雪さん。字幕には“映画『嗤う伊右衛門』舞台挨拶”云々。
あー映画もうできたんだー……とよくよく見れば、小雪さんの斜め後ろに妖しげな着物姿の御仁が。
京極さーん!! 京極さんだ!!
……いや冷静に考えればいらして当然なのですが。
思いがけない事にTVの前で小躍りする。ワイドショーなんて普段全くチェックしないもんだから、このように偶然見かけたりすると妙に喜んでしまうらしい。

それにしても映画版伊右衛門。どんな感じなんだろう……。
映画化を意識したわけではないのだけれど、先日読み返したばかりだったりする。
妖怪シリーズも大好きなんだが、京極作品の中で敢えて一冊挙げるならば私はやはり『嗤う伊右衛門』だろう。
初読のときは、登場人物たちの気持ちが擦れ違っていく様をひどく怖いと思った。
読み返すと、今は怖いというより哀しい。

映画となれば、原作とはまた違った切り口の『嗤う伊右衛門』がそこにあるのだろう。
それでも、凛とした岩様と伊右衛門、決して器用ではないが真摯なふたりの姿を銀幕で拝めるのを期待したい。


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