”BLACK BEAUTY”な日々
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2003年04月01日(火) 晴れ エレクトリックギターの事

「道具に対する愛着」というのはバンドマンなら誰しも持っていると思う。
今日はそんな話。

不肖俺の愛器は1971Gibson Les Paul Custom俺と同い年の電気式六弦爆音機である。
ボディカラーは、エボニー(黒)のみ。ペグやブリッジ、テールピースなど、パーツはすべてゴールドで統一され、ヘッドには白蝶貝を使った「スプリットダイアモンドインレイ」が入れられている。
この仕様からカスタムは"Black Beauty"なる愛称で親しまれるようになる。

カスタムは、ガキの頃からずーっと憧れだった。でも手に入らなかった。
だって高っかいんである。

ところが、3年前の梅雨寒のある日、新宿の楽器屋で見かけたBlack Beautyの手招きに絡め取られた私は妻を説得する事を決意。

知ってる人は知ってると思うが、シナリオはこんな感じ。
妻帯者で高額の買い物をしたい諸兄に参考になれば幸いである。

【悪魔のシナリオ】

1. 俺は少なくとも還暦を迎えるまでバンドを続ける。年月にして約30年強。

2. 30年×365日=10950日

3. 購入価格375000円を一日当りの減価償却費に換算すれば
  375000円÷10950日=約34円

4. つまり、「一日あたり34円以上の経済的価値」をこのギターに見い出せれば
  ばよい。要は、一日あたり34円以上Black Beautyを可愛がってやればよい。

5. ね!安いじゃねーか。悩んで損した。買いましょう。
 

そんなこんなで購入、現在に至る。
数字のマジックとは恐ろしいもんである。

なお、勘の鋭い方はお気付きと思うが、このミッションはシナリオ1の年月を長く設定しなければ、全く説得力が無い。
すなわち「どーせ半年位で飽きちゃうんでしょ」と奥方に言われたあなた。あなたのロックンロール熱はまだ平熱です。もっと熱くなりましょう。


今日は4月1日。嘘も方便である。






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