”BLACK BEAUTY”な日々
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Boogie
2004年06月01日(火) |
雨 60年代のStones |
「涙の流れ落ちるままに」というイギリスのルポライターが書いた本を読む。副題が「60年代とブライアンジョーンズの死」言うまでもなくブライアンジョーンズはストーンズのリーダーで27歳の若さで自宅プールで溺死した人物。 本書はブライアンジョーンズの死因が事故死ではなく実は他殺であったと冒頭で述べ、その真犯人を様々な関係者の証言を元に追跡していく、という内容。 この手の本にありがちな結末で、やはり真犯人は明らかにならないのだが、そんな事より興味深かったのが当時のストーンズをとりまく関係者達のコメントであった。マリアンヌフェイスフル、アニタバレンバーグ、マーシャルチェスetc、巨大化していくストーンズ、それをコントロールする人、騙そうとする人、守ろうとする女達、現在の様にロックビジネスの確立が未発達の時代の混沌を知ると、改めて60年代のストーンズの逞しさ、狂気を感じるのだった。ストーンズのライブは個人的に69年がベストだと思っている。70年代に入るとどうも音も整然としてしまい、妖々しさが薄れてくる。それはそれで勿論大好きなのだが、69年の妖しさには敵わないのである。チャッックベリーのカバーとかやってもチャックのオリジナルとはニュアンスが全く異なり、リズムが重い。いつか、Freaksでこの時期のストーンズの持つ色気をモノにしてやろうと思っている。
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