タマちゃんの毎日
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中学の頃、すごく、仲のいい男の子(N君)がいた。妙に気が合って、何でも話せる相手だった。 ところが、このN君、女の子にめちゃめちゃモテた。 私は、お年頃だというのに、『恋愛』というものに、全く、興味の無い変わり者だったので、女友達同士との、恋愛話についていくのが、たまんなく、つまんなかった(+_+)。 でも、仲間はずれには、なりたくなかったので、無理して、Y君が好きだの、T君が好きだのと、適当なことを言って誤魔化していた。 ある日、親友だったSちゃんから、N君が好きだと打ち明けられて、ほぼ同時に、一緒に登校していたMちゃんからも、N君が好きだと打ち明けられた(+o+)。おまけに、それぞれから、N君が誰が好きなのか聞いて欲しいと頼まれてしまった・・・。 仕方なく、N君に「誰か好きな子おるん?」とたずねてみた。N君は、「お昼休みに、体育館の裏の植木の下に、好きな子の名前を書いた紙を埋めておくから、見て」とニッコリ笑って言った。 何だか食欲も無いまま、給食を食べて、重い足取りで、植木まで行った。確かに、紙切れが、一枚、石の下敷きになって、置いてあった。 (なんとなく、わかっていたんだけど)その紙には、残酷にも、私の名前が書いてあった。 頭の中にSちゃんとMちゃんの顔がグルグルまわって(T_T)、申し訳ないやら、逃げ出したいやらで、SちゃんとMちゃんに「教えてくれんかった」と嘘をついて、N君には告白に対しての返事もせずに、とっとと家に帰ってしまった。 次の日、今まで見た事も無い冷たい顔で、N君に、にらみつけられて、男と女の友情が終わった事を感じた。 その後、N君はMちゃんと付き合う事になって、何も知らないSちゃん、Mちゃんとの女の友情は守られた。 でも・・・。『本当に、これでよかったん?』 タマちゃんの、切ない思い出です。
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