タマちゃんの毎日
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| 2005年03月28日(月) |
すこし胸が痛む夏の思い出。 |
二女が小学校6年生の時、子供会の役員を受けた。 『6年生の母親は役員になる』 暗黙の了解の流れ通りに受けただけなんだけどね(^_-)-☆。
夏休みのこと。 当然、ラジオ体操という超面倒くさい行事がやってきた。 私自身も私の子供達も、このラジオ体操は参加した事が一度もない(間違った自慢)。 夏休みは夜更かしでしょー!!!なんで早起きせんとならんのだ???
しかし・・・。 役員を受けた以上、参加せん訳にゃいかん(+o+)。 半分寝ている二女を引きずりながら(頼むからいい加減に目を覚ましてくれ!)、ラジオを片手に広場へ向かう。
ふと、かん高い女の人の声が聞こえる。ギャーギャー言ってる・・・(@_@;)。 あれは1年生の○○君とそのお母さん。 ラジオ体操に行きたくない○○君、それが許せないお母さん。 ○○君の洋服に鼻血が飛び散っている!多分、頬を叩かれたのだろう。
私は慌てて二女にラジオを持たせて 「あんた!このラジオ持って広場に行って、みんなの前に立って体操指導やんなさい!この事は誰にも言っちゃいけんよ。」 さすがに二女も目が覚めたようだ。母の言いつけどおりに広場へ。
さーてとっ。 とりあえず、○○君のお母さんに笑顔で話しかける。 「○○さん、どーされたん?」 かなり、興奮している様子で言葉がうまく出てこないお母さん。 「○○君は私に任せといて(^_^)♪。大丈夫じゃから安心して。」と、決して責めずにお母さんをなだめる。この人を責めると、そのままこの子に跳ね返ってしまうからだ。
お母さんを帰らせて、○○君と二人になった。 「ラジオ体操行きたくないん?」と尋ねると、 無言のままうなずく。 「じゃー、やらなくていいよーヽ(^。^)ノおばちゃんと二人で何かして遊ぼうー♡」 私の意外な言葉に○○君は驚いた顔で私を眺めている。 「ぼく、石蹴りしたい!」○○君が弾んだ声で言う。 私と○○君は体操が終わるまで石蹴りをした。体操を終えた二女が一目散に私のところへ帰ってきた。
○○君の首にかけられているラジオ体操カードに二女がスタンプを押してあげる。 私は考えた。 『多分、明日もこの子は親に叩かれながら起きるに違いない・・・。この子が自ら起きれる状況を作ってあげんといけん・・・。』
「ネー♪○○君。明日もおばちゃんと石蹴りしようかーヽ(^。^)ノ今日、おばちゃん、すっごく楽しかったから、また一緒に石蹴りしたいなー☆」 この夏は、○○君は一日も休まず楽しそうにラジオ体操(石蹴り)にやってきた。私は毎日○○君と石蹴りをした。○○君のラジオ体操カードは二女が工夫したかわいいスタンプで一杯になった。
叩かれた痛みは決して消えない。理想と現実の狭間で親は迷う、子も迷う。 育児の一生懸命は時として、押し付けにかわる場合もある。
深呼吸をして考えみて。 親も人間。子も人間。自分がされては嫌な事は子供も嫌に決まっている。 子供はいつまでも子供では無い。
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