仕事って何だろう。 生きる為、生活の糧を得る為に、人は働く。 目標をもってやっている人も居るけど、結局は生きる為。
でもじゃあ私は何のために働く? 生きたい訳じゃない。 借りを返す為に、必要だから。 それには生きていないと駄目だから。 其れが終わるまでの生。 其れが終わるまでの仕事。
終わった後の事なんか考えてない。 用が済んだら、自分に終わりを告げるだけ。 その為だけに、今、私は生きている。 他から見てこの状態が生きていると見えなくても、それでも確かに心臓は動いていて、時間は確実に流れている。
この生に意味があるかどうかなんて知らない。 少なくとも、今まで生きてきて、意味の在る事をやってきたとは思わない。 後悔はしてないよ。 私がやってきた結果がこうなっただけのこと。 何かをやろうという気にはならない。 今の自分を変えたいとも思わない。 これが私だから。 好きじゃないけどね。 消してしまいたいけどね。
女は子供を産むのも仕事の一つ? 私は産まないよ。 子供は嫌いだし、自分に育てられるとも思わない。 何より、この世界に産む方が惨いと感じる。 この世界に生まれてくるだけの意味を見出せない。
結婚もしない。 何故結婚するの? 一緒に居たいなら居ればいいじゃない。 だいいち紙切れ1枚でココロを縛れると思う? 「ずっと一緒だよ」 その言葉は簡単に翻されるよ。 ―言うは易く 行うは難し― 結婚は人生の墓場。 そうだよね。
そうまでして長生きする事に、いったい何の意味があるの? 死んだら後には何も残らないんだよ。 生きている時に大切にしていたアルバムや写真、思い出の品々。 他の人にとってはただのゴミ。 死んだらそれらはゴミとして処分される。 全ては生きている時の自己満足でしかない。 その事にいったいどれだけの意義があると云うの?
今しかない。 その時は二度と戻っては来ない。 確かにその通り。 でも自分が死んだ後は? だから他の人に余計な仕事増やさないよう、身辺整理をする。
人は時の渡り鳥。 この世に生まれ出でた時より、目的地の定まらないまま、飛び続けなければならない。 最終的に陸を見つける鳥もいるだろう。 途中で力尽きる鳥もいるだろう。 では私は?
陸を見つけたいとは、思わない・・・。
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