MILETは毎週火曜日の深夜 チャットなる物に参加している。 俺様もその様子を、つぶさに観察している。 チャットのなかで繰り広げられる たわいもないおしゃべりに、 MILETは夢中になる。 昨夜もそんなわけでMILETは チャットに参加していた。 俺様も例に漏れず、途中からだが MILETの様子を窺うことにする。 どんな話をしているのだろうと 興味をかき立てられて、モニターを のぞき見た。 カラフルな色の文字列が、次々に現れては どこかへ流れていく。 MILETがキーボードを叩くと その文字が画面に現れる。 その行のしたに、誰かが打ち込んだと思われる 文字が現れるのだ。 これを「会話」といっているらしい。 奇妙な話である。 夜明け近くになって、事態はあらぬ方向へ 向かっていった。 なんと、俺様をダシにし始めたのである。 名誉毀損も良いところだ。 ちょっと、秘密基地に潜り込んで秘密指令を 発送することにした。 …慌てふためく姿が目に浮かび、俺様は満足だ。 …どうだ?JILL? ウリの求愛はたっぷり受けたか?
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