今日は午前中、酷い天気だった。 雨は激しく雨戸を叩き、 風は唸りをあげて空を巡る。 しかし、午後になると雨が上がった。 風も吹き弱り、雲の切れ間からは 五月の水浅黄色が覗いた。 MILETの相方がいそいそと 庭いじりをしていた。 何をしているのかと、窓越しに見てみると 薔薇の苗を植えているのが目に留まった。 数本の貧弱な苗が、 雨で濡れた土に植えられている。 薔薇と言うにはあまりにも見窄らしい姿だ。 新苗はこんなものなのだろうか。 新しく植えた薔薇は3本。 しかし、MILETから物言いが付いた。 「ジュリエットが欲しい」 ジュリエット、というのは薔薇の名前らしい。 二人はその「ジュリエット」とやらを探しに 出かけてしまう。 だが、ジュリエットはなかったらしい。 その代わりの薔薇の苗をさらに3本、 購入していた。 つぼみの付いた苗もあり、開花が楽しみである。 俺様だって、花を愛でるのだ。 特に、大輪の薔薇は好きである。 果たして花は咲くのだろうか。
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